短信要約
帝人(3401)の2026年3月期 第3四半期決算の分析結果を報告します。
1. 要点(3行)
- 巨額減損の計上による大幅赤字: トワロン事業(アラミド繊維)および炭素繊維事業において計608億円の減損損失を計上したことで、親会社の所有者に帰属する四半期利益は589億円の赤字に転落した。
- 事業ポートフォリオ再編の加速: インフォコム、帝人ナカシマメディカル、米国の自動車向け複合成形材料事業(TAT)の売却・除外を完了。不採算・非コア事業の切り離しを断行し、経営資源の集中を図っている。
- 本業の稼ぐ力は計画超過: 一過性要因を除いた「事業利益」は238億円に到達し、通期計画(250億円)に対して95%超の進捗率を達成。構造改革の中にあっても、既存事業の収益性は想定を上回るペースで推移している。
2. 直近の業績と進捗率
- 売上収益: 6,598億円(前年同期比12.7%減)
- 事業利益: 238億円(同7.0%減)
- 営業損益: △537億円(赤字継続、前年同期は△437億円)
- 四半期利益: △589億円(赤字転落、前年同期は509億円の黒字)
- 進捗率と勢い:
- 売上収益の通期計画(8,600億円)に対する進捗率は**76.7%**と概ね順調。
- 事業利益は通期計画(250億円)に対して**95.3%**に達しており、前年同期の進捗率(通期実績134億円に対し第3四半期累計256億円※特殊要因あり)と比較しても、実質的な収益性は計画を大きく上回る勢い。ただし、最終利益は巨額減損により通期予想(△100億円)を大幅に超過する赤字となっている。
3. セグメント別のモメンタム
- マテリアル(減速・苦戦): 事業利益は4.8億円(前年同期18.6億円)に激減。トワロン事業が競争激化とユーロ高の影響で苦戦し、495億円の減損を計上。炭素繊維も需給緩和による価格低下が継続し、73億円の減損を計上するなど、最も勢いが弱い。
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プランをアップグレード進捗詳細
今期累計実績
2025-04 〜 2025-12
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2024-04 〜 2024-12 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6598.8億円 | -12.7% | 7561.1億円 |
| 営業利益 | -537.7億円 | — | -437.3億円 |
通期予想
2025-04 〜 2026-03
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 8600.0億円 | -14.5% |
| 営業利益 | 50.0億円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 25円 | 25円 |
| 期末 | 25円 | 25円 予想 |
| 年間合計 | 50円 | 50円 予想 |