株式会社イムラ(旧イムラ封筒)は、封筒製造における国内最大手であり、単なる「袋」の製造業から、ダイレクトメール(DM)の発送代行や物流までを統合した「パッケージソリューション」および「メーリング&デジタルソリューション」を展開する企業です。
収益構造は、事務用や通知用封筒の製造販売を行う「パッケージソリューション事業」が売上の約7割を占める大黒柱です。これに、DMの企画・封入・発送代行を行う「メーリング&デジタルソリューション事業」が加わり、製造から物流までを垂直統合したモデルとなっています。近年は、紙媒体の減少を見越し、環境配慮型パッケージやベトナム市場への進出、デジタル技術を融合させたソリューション提供への転換を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2026-01 期末、2026-04-27 提出)収益性
営業利益率
5.2%
≧10%が優良
ROA
4.4%
≧5%が優良
ROE
5.5%
≧10%が優良
ROIC
3.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.4%
≧10%が優良
営業利益成長率
-13.0%
≧10%が優良
EPS成長率
23.8%
≧10%が優良
3行解説
- 封筒製造の国内圧倒的シェアを基盤に、発送代行や物流までを垂直統合した、単なる製造業に留まらないビジネスモデルを構築している。
- 創業家出身の経営陣による「第二の創業」を掲げた長期ビジョンに基づき、約37億円規模の新工場建設やベトナム企業の買収など、将来への資本投下を加速させている。
- ペーパーレス化による構造的逆風の中、株主資本配当率(DOE)を導入した安定還元と、環境配慮型包装材への事業領域拡大により、企業価値の再定義に挑んでいる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-01 通期 、2026-03-12 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 5.1億円 / 予想: 11.0億円
+46.3%
売上高
実績: 56.4億円 / 予想: 215.0億円
+8.7%
2Q
営業利益
実績: 12.2億円 / 予想: 11.0億円
+18.8%
売上高
実績: 117.3億円 / 予想: 215.0億円
+9.6%
3Q
営業利益
実績: 11.2億円 / 予想: 11.0億円
-8.0%
売上高
実績: 164.8億円 / 予想: 215.0億円
+4.1%
通期
営業利益
実績: 11.4億円 / 予想: 未開示
-13.0%
売上高
実績: 218.3億円 / 予想: 未開示
+4.4%
3行解説
- 増収減益の着地と特益による純利益底上げ: 売上高は官公庁需要の取り込みで前期比4.4%増の218.31億円となったが、原価率上昇により営業利益は13.0%減。純利益は退職給付制度改定益により23.7%増と見かけ上は好調。
- 次期予想の利益急落がサプライズ: 2027年1月期は売上高こそ微増(3.1%増)を見込むが、新工場建設に伴う減価償却費負担や材料費増が重騰し、営業利益は38.4%減の7億円と大幅な落ち込みを予想。
- 先行投資による財務構造の変化: 新工場建設を中心とした35.26億円の投資CF支出に対し、短期借入金19.5億円増などで対応。自己資本比率は70.9%から63.4%へ7.5ポイント低下し、レバレッジをかけた攻めの姿勢が鮮明に。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-12 | 2026年1月期 通期 | -13.0% | +0.5% | -2.5% | — | — |
| 2025-12-11 | 2026年1月期 第3四半期 | -8.0% | -0.2% | -0.1% | +2.0% | -18.1% |
| 2025-09-11 | 2026年1月期 第2四半期 | +18.8% | -0.7% | -1.8% | -1.6% | -5.9% |
| 2025-06-11 | 2026年1月期 第1四半期 | +46.3% | -1.0% | +2.9% | -2.6% | -12.9% |
| 2025-03-13 | 2025年1月期 通期 | +0.2% | +0.4% | -5.0% | +3.7% | -0.4% |
有価証券報告書
2026-04-27 有価証券報告書-第76期(2025/02/01-2026/01/31)
2025-04-25 有価証券報告書-第75期(2024/02/01-2025/01/31)