短信要約
1. 要点(3行)
- 巨額の減損損失計上による赤字転落: オランダおよび中国の子会社における固定資産の減損損失(約595億円)の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は261億円の赤字に転落した。
- AI需要は追い風も市況下落が重石: 電子材料(AIサーバー向け基板材料等)は好調に推移したが、メタノールやエンジニアリングプラスチックスの市況下落、および台湾拠点での固定費増が利益を圧迫。
- 通期下方修正と株主還元の堅持: 純利益予想を180億円の赤字へ下方修正したが、年間配当は前期比5円増の100円予想を維持。不採算資産の整理を断行しつつ、還元姿勢を強調した。
2. 直近の業績と進捗率
- 売上高: 5,494億円(前年同期比 5.8%減)
- 営業利益: 378億円(同 16.5%減)
- 経常利益: 481億円(同 10.6%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: △261億円(前年同期は356億円の黒字)
- 進捗率と勢いの変化:
- 通期計画(修正後:営業利益470億円、経常利益550億円)に対し、営業利益で80.4%、経常利益で**87.5%**の進捗。
- 前年同期の経常利益進捗率(前通期実績比ベースで算出)と比較しても進捗自体は順調に見えるが、前年同期比で営業利益が16.5%減益となっており、本業の稼ぐ力はモメンタム低下が否めない。
3. セグメント別のモメンタム
- 機能化学品(減速): 営業利益 333億円(前年同期比 5.3%減)。AI向けBT材料やサーバー向け基板材料(OPE®)は極めて好調。しかし、台湾拠点の生産能力増強に伴う立ち上げ固定費の増加や、スマートフォン向け光学材料の需要減、および中国子会社の減損が足を引っ張る形となった。
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今期累計実績
2025-04 〜 2025-12
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2024-04 〜 2024-12 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5494.6億円 | -5.8% | 5831.9億円 |
| 営業利益 | 378.0億円 | -16.5% | 452.9億円 |
| 経常利益 | 481.7億円 | -10.6% | 538.5億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | -261.6億円 | — | 356.4億円 |
| 包括利益 | -40.7億円 | — | 450.3億円 |
| 1株当たり当期純利益 | -134.34円 | — | 178.18円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | — | — | — |
財務状態
| 項目 | 2025-12末 | 2025-03末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 11143.7億円 | 11196.9億円 |
| 純資産 | 6704.5億円 | 6973.8億円 |
| 自己資本比率 | 57.2% | 59.7% |
| 自己資本 | 6377.0億円 | 6682.2億円 |
通期予想
2025-04 〜 2026-03
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 7300.0億円 | -5.6% |
| 営業利益 | 470.0億円 | -7.6% |
| 経常利益 | 550.0億円 | -8.8% |
| 当期純利益 | -180.0億円 | — |
| 1株当たり当期純利益 | -92.43円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 45円 | 50円 |
| 期末 | 50円 | 50円 予想 |
| 年間合計 | 95円 | 100円 予想 |