有機合成薬品工業株式会社は、アミノ酸(グリシン等)、化成品(タイヤコード接着剤、農薬中間体)、医薬品(医薬品原料・中間体)の製造販売を主軸とするファインケミカルメーカーです。
- 主要製品: 栄養補給等に使われるグリシン、半導体・医薬向けの特殊アミノ酸、機能性ポリマー原料など。
- 主要顧客: 株式会社山口薬品商会(売上高の15.6%)、長瀬産業株式会社(13.7%)。上位10社で売上の65.7%を占める顧客集中型。
- 競合環境: 食品添加物分野において海外勢との価格競争が激化しており、高付加価値製品へのシフトを進めています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-19 提出)収益性
営業利益率
8.0%
≧10%が優良
ROA
4.7%
≧5%が優良
ROE
7.0%
≧10%が優良
ROIC
4.5%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
17.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
8.1%
≧10%が優良
EPS成長率
16.4%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は151.3億円(前年比17.0%増)と6期連続で過去最高を更新し、中期経営計画の最終年度目標(150億円)を1年前倒しで達成。
- 成長投資を加速させており、設備投資額32.0億円(主にグリシン増産)によりフリーキャッシュフローは赤字だが、営業CFは純利益を大きく上回り質が高い。
- 配当を9円(前年8円)へ増配し、次期も10円への増配を予定。2.8億円の自社株買い実施など、還元姿勢も強化されている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-01-30 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 1.4億円 / 予想: 8.5億円
-55.8%
売上高
実績: 40.0億円 / 予想: 153.0億円
+22.4%
2Q
営業利益
実績: 2.6億円 / 予想: 8.5億円
-45.9%
売上高
実績: 78.2億円 / 予想: 153.0億円
+8.7%
3Q
営業利益
実績: 3.6億円 / 予想: 未開示
-41.6%
売上高
実績: 110.2億円 / 予想: 未開示
+1.6%
3行解説
- 利益の急減: 売上高は1.6%増の110億円と微増ながら、新工場の償却負担やコスト増により営業利益は3.6億円(前年同期比41.5%減)と大幅な減益。
- 主力事業の変調: 成長を牽引してきた「化成品(電子材料向け)」において、2026年に入り競合他社の新規参入による市場環境の急速な悪化(価格下落・シェア低下)が発生。
- 業績予想の修正: Q3時点で通期利益予想の上限付近に到達しているものの、Q4の収益性悪化を見込み通期予想を修正。成長シナリオに不透明感が強まっている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | -41.6% | -15.3% | -10.9% | -2.7% | -13.1% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | -45.9% | -3.7% | -2.4% | +2.3% | +6.8% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | -55.8% | -2.3% | -2.3% | -1.2% | -1.3% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | +8.1% | -1.5% | +0.1% | +3.8% | +0.6% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +27.9% | +0.9% | +2.4% | +5.3% | +5.9% |
有価証券報告書
2025-06-19 有価証券報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)