コスモエネルギーホールディングス株式会社は、石油製品の精製・販売を主軸とするエネルギー大手です。事業は、原油の調達・精製から販売までを担う「石油事業」、エチレンやパラキシレン等を扱う「石油化学事業」、原油の自主開発を行う「石油開発事業」、そして次世代の柱として注力する「再生可能エネルギー事業」の4セグメントで構成されています。主要顧客にはキグナス石油(売上高の13.2%)があり、国内市場ではENEOSや出光興産と競合しています。近年は脱炭素化の流れを受け、岩谷産業との資本業務提携(2024年4月)を通じた水素事業や、SAF(持続可能な航空燃料)の国産化を推進しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
4.6%
≧10%が優良
ROA
5.9%
≧5%が優良
ROE
8.0%
≧10%が優良
ROIC
4.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
2.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-14.0%
≧10%が優良
EPS成長率
-28.3%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期の連結業績は、原油価格の下落や石油化学事業の低迷により営業利益が前期比14.1%減の1,282億円となったが、石油開発事業の増益が下支えした。
- 石油化学セグメントでの構造改革に伴う減損損失109億円を計上したものの、在庫影響を除いた実質的なROEは13.4%と、中期計画目標の10%超を2年連続で達成。
- 株主還元を大幅に強化しており、配当330円(前期比30円増)に加え180億円の自社株買いを実施し、総還元性向は在庫影響除き純利益比で58%に達した。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 79.9億円 / 予想: 1230.0億円
-82.3%
売上高
実績: 6485.4億円 / 予想: 2.6兆円
-1.0%
2Q
営業利益
実績: 602.5億円 / 予想: 1230.0億円
+46.2%
売上高
実績: 1.3兆円 / 予想: 2.6兆円
+1.0%
3Q
営業利益
実績: 878.4億円 / 予想: 1230.0億円
-0.3%
売上高
実績: 2.0兆円 / 予想: 2.6兆円
-1.5%
通期
営業利益
実績: 1447.9億円 / 予想: 未開示
+12.9%
売上高
実績: 2.7兆円 / 予想: 未開示
-4.4%
3行解説
- 2026年3月期は、石油事業の堅調なマージン確保により、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比28.4%増の740億円と大幅な増益を達成した。
- 2027年3月期の通期予想は、原油価格89ドル、為替155円と保守的な前提を置き、営業利益で前期比29.6%減の1,020億円と慎重な見通しを公表。
- 第7次中期経営計画を完了し、3ヶ年平均でのPBR1倍水準を達成。株主還元は1対2の株式分割考慮後で実質維持となる年間165円を予定している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | +12.9% | — | — | — | — |
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | -0.3% | -2.3% | -8.7% | -6.0% | -5.5% |
| 2025-11-11 | 2026年3月期 第2四半期 | +46.2% | -0.8% | +10.1% | +12.5% | +13.9% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | -82.3% | -0.4% | -1.1% | +1.0% | -57.0% |
| 2025-05-13 | 2025年3月期 通期 | -14.0% | -0.7% | -2.6% | +2.5% | +0.6% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | -13.3% | +0.1% | +0.4% | +0.9% | -4.5% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第10期(2024/04/01-2025/03/31)