三浦工業株式会社は、産業用ボイラの国内トップメーカーです。主力製品である小型貫流ボイラのほか、水処理装置、食品機械、メディカル機器、環境分析など多角的に事業を展開しています。最大の特徴は、製品販売後のアフターサービス(メンテナンス)を自社で手掛ける「ZMP(有償保守管理)契約」モデルであり、ストック型の高収益構造を確立しています。
海外では北米のボイラ大手CBE ENTERPRISES, INC.(Cleaver-Brooks社)を買収し、グローバルな「熱プロバイダー」としての地位を強化しています。競合環境としては、国内では老舗ボイラメーカーが存在しますが、メンテナンス網の広さとITを活用したオンラインメンテナンスによる顧客の囲い込みで圧倒的な優位性を保っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-30 提出)収益性
営業利益率
10.1%
≧10%が優良
ROA
7.4%
≧5%が優良
ROE
12.1%
≧10%が優良
ROIC
8.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
57.4%
≧10%が優良
営業利益成長率
9.8%
≧10%が優良
EPS成長率
17.9%
≧10%が優良
3行解説
- 北米大手CBE社の買収により、売上収益が前期比57.4%増の2,513億円と過去最高を記録し、グローバル展開が加速。
- 買収に伴う負債増で自己資本比率が75.0%から46.4%へ低下したが、営業CFは純利益を大きく上回り、現金創出力は極めて高い。
- ダイキン工業との資本業務提携およびCBE社の統合シナジーが今後の成長の鍵であり、ストックビジネスの安定性が財務を下支えする。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-12 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 35.1億円 / 予想: 326.0億円
+225.9%
売上高
実績: 525.1億円 / 予想: 2715.0億円
+18.0%
2Q
営業利益
実績: 139.4億円 / 予想: 326.0億円
+53.5%
売上高
実績: 1239.3億円 / 予想: 2715.0億円
+11.3%
3Q
営業利益
実績: 217.3億円 / 予想: 306.0億円
+24.9%
売上高
実績: 1880.6億円 / 予想: 2665.0億円
+7.3%
3行解説
- 第3四半期累計の純利益は前年同期比44.2%増と大幅増益だが、米州事業の苦戦により通期の売上高・営業利益予想を下方修正。
- 国内のメンテナンス事業は堅調に推移する一方、海外子会社の買収効果(Cleaver-Brooks社等)が利益面では原材料費や人件費の高騰で相殺されている。
- 持分法投資損益の増加(47.7億円)が営業外で利益を押し上げており、本業の収益性改善と海外拠点のコストコントロールが急務。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-12 | 2026年3月期 第3四半期 | +24.9% | -0.2% | -14.7% | -5.7% | — |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | +53.5% | -0.1% | -2.5% | -6.2% | -6.3% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | +225.9% | +0.2% | -8.6% | -10.5% | -15.7% |
| 2025-05-14 | 2025年3月期 通期 | +9.8% | -1.7% | -2.6% | -10.4% | -9.3% |
| 2025-02-13 | 2025年3月期 第3四半期 | +46.3% | -0.9% | -10.6% | -16.0% | -15.6% |
有価証券報告書
2025-06-30 有価証券報告書-第67期(2024/04/01-2025/03/31)