東芝テック株式会社は、流通・小売業界向けのPOSシステムで世界トップクラスのシェアを誇る「リテールソリューション事業」と、複合機(MFP)やオートIDシステムを展開する「ワークプレイスソリューション事業」を柱とする企業です。
- 主要製品・サービス: POSシステム、セルフチェックアウトシステム、バーコードプリンタ、RFIDソリューション、複合機。
- 主要顧客: 国内外の大手流通小売業(スーパー、コンビニ、専門店)、および一般オフィス。
- 競合環境: 独立系ソフトウェアメーカーや、ハードウェアに依存しない決済ソリューションベンダーとの競合が激化しており、従来のハード販売から「ELERA」等のデータ利活用を中心としたサービス・ソフトウェア型ビジネスへの転換を急いでいます。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-20 提出)収益性
営業利益率
3.5%
≧10%が優良
ROA
5.9%
≧5%が優良
ROE
28.3%
≧10%が優良
ROIC
9.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
5.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
27.7%
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- 事業構造改革に伴う「持分変動利益(211億円)」等の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益が299億円と前年の赤字から大幅に回復した。
- リテール事業が米州市場の改善と円安効果で営業利益前年比260%増と牽引する一方、ワークプレイス事業はペーパーレス化の影響で減益となった。
- リコー、沖電気工業との合弁会社「エトリア(株)」への開発・生産機能の集約(2024年7月)を完了させ、ハードからソフト/ソリューションへのシフトを加速させている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-09 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -21.2億円 / 予想: 120.0億円
—
売上高
実績: 1213.7億円 / 予想: 5500.0億円
-13.4%
2Q
営業利益
実績: -10.8億円 / 予想: 120.0億円
—
売上高
実績: 2576.6億円 / 予想: 5500.0億円
-10.9%
3Q
営業利益
実績: 25.4億円 / 予想: 120.0億円
-78.4%
売上高
実績: 3998.3億円 / 予想: 5700.0億円
-6.0%
3行解説
- 大幅減益と赤字転落: 米国関税措置の影響による海外POSおよび複合機の販売低迷が直撃し、営業利益は前年同期比78.4%減。純損益は構造改革費用の計上もあり88億円の赤字に転落。
- 財務基盤の急激な毀損: 合弁会社エトリア株の持分法適用除外に伴う会計処理等により、自己資本比率が31.2%から23.9%へ急低下。純資産も前年度末比で278億円減少。
- 極めて高いQ4ハードル: 売上高予想を200億円上方修正する一方、利益予想は据え置き。通期営業利益目標の達成には第4四半期だけで約95億円を稼ぐ必要があり、達成への不透明感が強い。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-09 | 2026年3月期 第3四半期 | -78.4% | -1.1% | +7.4% | +8.3% | +2.7% |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | — | +2.1% | -8.8% | -11.7% | -13.7% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | — | -1.5% | -12.5% | -12.5% | -10.3% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | +27.7% | +0.7% | +7.7% | +3.2% | +4.4% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | +24.3% | +1.0% | -5.6% | -9.8% | -19.7% |
有価証券報告書
2025-06-20 有価証券報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)