ニデック株式会社(旧日本電産)は、世界シェア首位のHDD用モーターを筆頭に、車載、家電・商業・産業用、機器装置、電子・光学部品など、広範なモーター応用製品を手掛ける世界最大の総合モーターメーカーです。主要製品は、AIサーバー向け水冷モジュール、電気自動車(EV)用駆動システム「E-Axle」、工作機械など多岐にわたります。競合環境は、中国の地場モーターメーカーとの価格競争が激化している一方、AIサーバーや脱炭素関連のインフラ需要など、成長市場での先行投資で差別化を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-09-26 提出)収益性
営業利益率
9.1%
≧10%が優良
ROA
7.4%
≧5%が優良
ROE
9.8%
≧10%が優良
ROIC
9.1%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
11.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
47.1%
≧10%が優良
EPS成長率
32.1%
≧10%が優良
3行解説
- 業績は売上高2兆6,078億円、純利益1,643億円と過去最高を更新したが、不適切会計の疑義により監査法人から「意見不表明」とされる異例の事態。
- AIサーバー用水冷モジュールの急成長とHDD用モーターの回復が収益を牽引する一方、車載事業は構造改革費用等で営業損失30億円を計上。
- 2027年度に売上高2.9兆円を目指す新中期計画を策定したが、ガバナンス不全と決算の信憑性に対する重大な不確実性が投資判断の最大の障壁。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第1四半期 、2025-11-14 00:00 提出)進捗
※ 通期業績予想は非開示(実績のみ表示)
1Q
営業利益
実績: -264.1億円 / 予想: 未開示
—
売上高
実績: 6380.3億円 / 予想: 未開示
-1.6%
2Q
営業利益
実績: 211.1億円 / 予想: 未開示
-82.5%
売上高
実績: 1.3兆円 / 予想: 未開示
+0.7%
3行解説
- 未曾有の四半期赤字と監査未了: 車載事業の引当金計上等により約264億円の営業赤字に転落。さらに不適切会計疑義に伴い、監査法人が「結論の不表明(レビュー未完了)」とする極めて異例の事態。
- 通期予想・配当予想の撤回: 第三者委員会の調査継続を理由に、公表済みの通期業績予想および配当予想(中間無配は決定)をすべて「未定」へと修正。
- AIデータセンター向けは堅調: 業績全体が混乱する中、精密小型モータ事業はAI向け水冷モジュールやHDD用モータの需要増により、前年同期比30.9%の増益と唯一の光となっている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第1四半期 | — | +0.6% | -12.1% | -11.3% | -13.8% |
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第2四半期 | -82.5% | +0.6% | -12.1% | -11.3% | -13.8% |
| 2025-04-24 | 2025年3月期 通期 | +48.4% | +1.9% | +13.7% | +20.3% | +24.5% |
| 2025-01-23 | 2025年3月期 第3四半期 | +5.0% | +3.2% | -6.2% | -1.0% | -6.5% |
有価証券報告書
2025-09-26 有価証券報告書-第52期(2024/04/01-2025/03/31)