レシップホールディングス株式会社は、バス・鉄道などの公共交通機関向け運賃収受システム(AFC)で国内トップシェアを誇るニッチトップ企業です。
- 事業内容: 輸送機器事業(運賃箱、ICカードシステム、表示器)、産業機器事業(フォークリフト用充電器、受託製造(EMS))を柱とします。
- 主要製品: 自動循環式運賃箱、車載液晶表示器、モバイルチケット、バッテリー式フォークリフト用充電器など。
- 主要顧客: 国内外のバス・鉄道事業者、自動車部品メーカー。
- 競合環境: 運賃収受システムにおいては国内で極めて高いシェアを有し、強固な参入障壁を築いていますが、近年はMaaSやキャッシュレス化に伴うITベンダーとの競合や協調が焦点となっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
13.6%
≧10%が優良
ROA
17.5%
≧5%が優良
ROE
26.6%
≧10%が優良
ROIC
19.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
14.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
11.6%
≧10%が優良
EPS成長率
-14.5%
≧10%が優良
3行解説
- 好業績と財務改善: 新紙幣対応需要とバス市場の回復により、売上高は前期比14.3%増の259.3億円と大幅増収を達成。公募増資等により自己資本比率は49.5%へ急改善。
- 海外事業の課題: 北米子会社(LECIP INC.)が約29.9億円の債務超過にあり、海外拠点の一部で減損損失を計上するなど、グローバル展開における収益性の立て直しが急務。
- 還元姿勢の強化: 利益成長を背景に、1株当たり配当を前期の8.5円から20円へ大幅増額。中期経営計画「RT2026」の下、モノ売りからサービス(コト)への転換を加速。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-11 14:40 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -4.1億円 / 予想: 11.0億円
—
売上高
実績: 35.1億円 / 予想: 240.0億円
-25.3%
2Q
営業利益
実績: -2.5億円 / 予想: 11.0億円
—
売上高
実績: 82.9億円 / 予想: 240.0億円
-19.6%
3Q
営業利益
実績: 7.9億円 / 予想: 11.0億円
-56.0%
売上高
実績: 154.6億円 / 予想: 240.0億円
-1.8%
通期
営業利益
実績: 12.7億円 / 予想: 未開示
-64.1%
売上高
実績: 239.0億円 / 予想: 未開示
-7.8%
3行解説
- 新紙幣特需の反動と戦略的失注損失により大幅減益: 前期にあった新紙幣発行に伴う運賃箱改造需要が剥落し、将来のシェア確保に向けた戦略的案件での受注損失引当金13億10百万円を計上したことが利益を圧迫した。
- 株主還元方針の変更と増配の継続: 配当方針を「純資産配当率(DOE)3%以上」を目安とする方針へ変更。当期は前期比4円増の24円、次期は26円への増配を予定し、業績低迷期でも安定還元を維持する姿勢を鮮明にした。
- 米国市場の大型案件が成長の柱: 米国向けAFC(運賃収受システム)の大型案件が売上に寄与し始めており、次期は売上高10.9%増、営業利益49.8%増のV字回復を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年3月期 通期 | -64.1% | — | — | — | — |
| 2026-02-09 | 2026年3月期 第3四半期 | -56.0% | -1.8% | +1.4% | +5.5% | +1.3% |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | — | -0.7% | +1.1% | -3.0% | -7.1% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | — | -2.1% | -6.6% | -5.2% | -11.3% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +11.6% | -2.6% | -5.8% | -10.5% | -10.4% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | +213.8% | +0.1% | +0.3% | +2.9% | -1.8% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第73期(2024/04/01-2025/03/31)