株式会社スクロールは、従来のカタログ通販企業から、EC・通販事業者への後方支援を行う「マーケティング・ソリューション・カンパニー(MSC)」への転換を推進している企業グループです。
- 事業内容: アパレル・雑貨・化粧品等の「通販事業」および「eコマース事業」を主力としつつ、物流代行や決済代行、マーケティング支援を行う「ソリューション事業」を成長の柱に据えています。
- 主要顧客: 生活協同組合(生協)との親密な関係が強みであり、特にコープデリ生活協同組合連合会への販売実績は100.7億円(連結売上高の12.0%)に達します。
- 競合環境: 小売・通販市場での価格競争に加え、物流の「2024年問題」に伴うコスト増、EC市場の成長鈍化によるソリューション獲得競争の激化に直面しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-05-30 提出)収益性
営業利益率
7.2%
≧10%が優良
ROA
11.1%
≧5%が優良
ROE
12.2%
≧10%が優良
ROIC
11.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
5.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
13.9%
≧10%が優良
EPS成長率
18.2%
≧10%が優良
3行解説
- 連結売上高840.3億円(前年同期比5.3%増)、純利益42.6億円(同16.9%増)と増収増益を達成し、ROEは12.2%に向上。
- 不採算事業の再編によりeコマース事業が黒字転換(利益1.6億円)した一方、ソリューション事業は決済代行の貸倒引当金増により26.7%減益。
- 自己資本比率65.1%と財務は盤石で、DOE 4%下限および配当性向40%を目処とした積極的な株主還元姿勢を継続。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-07 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 16.9億円 / 予想: 58.0億円
-25.6%
売上高
実績: 217.0億円 / 予想: 850.0億円
+3.2%
2Q
営業利益
実績: 30.7億円 / 予想: 54.0億円
-20.1%
売上高
実績: 425.7億円 / 予想: 870.0億円
+4.0%
3Q
営業利益
実績: 47.3億円 / 予想: 56.0億円
-13.1%
売上高
実績: 659.2億円 / 予想: 870.0億円
+4.9%
通期
営業利益
実績: 57.3億円 / 予想: 未開示
-5.4%
売上高
実績: 885.5億円 / 予想: 未開示
+5.4%
3行解説
- 2026年3月期は、ソリューション事業の急成長により売上高は885.48億円(前期比5.4%増)と増収を確保した一方、のれん減損等の特別損失計上で純利益は27.68億円(同35.1%減)の大幅減益。
- 物流代行やSNSマーケティングを含むソリューション事業が利益率を大きく高め、従来の通販事業に代わる新たな収益の柱として台頭。
- 次期(2027年3月期)は、不採算事業の撤退完了と収益性改善を見込み、年間配当を102円(前期比43円増)へ大幅増配する強気の見通しを提示。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-07 | 2026年3月期 通期 | -5.4% | -3.6% | — | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | -13.1% | -0.7% | -1.9% | -3.1% | +3.3% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | -20.1% | -0.6% | +10.6% | +13.0% | +19.3% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | -25.6% | +0.0% | -4.4% | -1.8% | -3.4% |
| 2025-05-07 | 2025年3月期 通期 | +13.9% | -0.9% | -1.0% | -0.4% | -2.7% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +10.3% | -1.4% | -3.2% | -2.4% | +0.0% |
有価証券報告書
2025-05-30 有価証券報告書-第84期(2024/04/01-2025/03/31)