株式会社カナデンは、三菱電機グループの最大手技術商社です。事業は「FAシステム」「ビル設備」「インフラ」「情通・デバイス」の4部門で構成されています。主要仕入先の三菱電機株式会社への依存度は高く、総仕入高の51.6%(2025年3月期)を占めます。競合環境としては、製造業の自動化(IoT/AI)やデータセンター需要、インフラ更新需要を背景に、単なる物販だけでなく、エンジニアリングや保守サービスを含めたソリューション提案力が求められる立ち位置にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
3.6%
≧10%が優良
ROA
5.2%
≧5%が優良
ROE
8.2%
≧10%が優良
ROIC
6.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
8.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-1.0%
≧10%が優良
EPS成長率
14.2%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は1,256.6億円(前年比8.1%増)と伸長したが、主力のFA分野での在庫調整が響き、経常利益は47.3億円(同5.3%減)の減益。
- 退職給付制度移行益等の特別利益により、親会社株主に帰属する当期純利益は39.4億円(同13.4%増)と過去最高を更新。
- 次期より「累進配当政策」の導入を決定し、17.4億円規模の自己株式取得・消却を実施するなど、極めて積極的な株主還元姿勢を示した。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-02 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 4.7億円 / 予想: 57.0億円
+39.2%
売上高
実績: 296.1億円 / 予想: 1350.0億円
+31.9%
2Q
営業利益
実績: 16.8億円 / 予想: 57.0億円
+10.6%
売上高
実績: 616.6億円 / 予想: 1350.0億円
+19.0%
3Q
営業利益
実績: 25.2億円 / 予想: 57.0億円
+24.7%
売上高
実績: 982.3億円 / 予想: 1350.0億円
+23.7%
3行解説
- 大幅増収も利益進捗は後半偏重: M&A効果(高島電機社の連結化)とインフラ事業の大型案件により売上高は前年同期比23.7%増と急拡大したが、営業利益の通期進捗率は44.3%に留まる。
- セグメント間の明暗: 情通・デバイス事業が利益面で36.6%増と牽引する一方、主力級のFAシステム事業は在庫調整の影響が残り、増収ながらも10.5%の経常減益と苦戦。
- M&Aによる事業規模拡大: 2024年12月の企業結合(高島電機等)が寄与し、のれん償却費(1.58億円)をこなしつつトップラインを大きく押し上げている。