アコム株式会社は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社であり、国内における個人向け無担保ローン(消費者金融)およびクレジットカード事業を中核とする企業です。主な事業は以下の4セグメントで構成されています。
- ローン・クレジットカード事業:国内での「アコム」ブランドによる融資と「ACマスターカード」の展開。
- 信用保証事業:提携銀行(三菱UFJ銀行等)の個人ローンに対する保証業務。
- 海外金融事業:タイ(EASY BUY)、フィリピン、マレーシアでの消費者金融展開。
- 債権管理回収事業:子会社のアイ・アール債権回収によるサービサー業務。
競合環境は、国内ではプロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)やアイフルと激しく争う一方、銀行系カードローンとも顧客獲得競争の状態にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-19 提出)収益性
営業利益率
18.4%
≧10%が優良
ROA
4.0%
≧5%が優良
ROE
4.6%
≧10%が優良
ROIC
2.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.8%
≧10%が優良
営業利益成長率
-32.2%
≧10%が優良
EPS成長率
-39.5%
≧10%が優良
3行解説
- 営業収益は貸付金残高の増加と円安影響により3,177億円(前期比7.8%増)と増収を確保。
- 利息返還請求への対応として「利息返還損失引当金」を400億円追加計上したため、純利益は321億円(前期比39.5%減)と大幅減益。
- MUFGグループの強力な資金調達背景を持ちつつ、配当性向は84.59%まで上昇しており、利益成長とリスク管理のバランスが問われる局面。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 281.5億円 / 予想: 886.0億円
+28.2%
売上高
実績: 823.7億円 / 予想: 3318.0億円
+6.6%
2Q
営業利益
実績: 540.6億円 / 予想: 886.0億円
+12.6%
売上高
実績: 1656.7億円 / 予想: 3318.0億円
+6.0%
3Q
営業利益
実績: 819.8億円 / 予想: 886.0億円
+9.8%
売上高
実績: 2512.7億円 / 予想: 3318.0億円
+6.1%
通期
営業利益
実績: 1003.9億円 / 予想: 未開示
+71.4%
売上高
実績: 3377.1億円 / 予想: 未開示
+6.3%
3行解説
- 営業利益が前期比71.4%増の1,003億円と急拡大。長年の経営課題である利息返還損失引当金の繰入額が400億円から65億円へ激減したことが、利益水準を大きく押し上げた。
- 国内の個人消費回復を背景に、主力カードローンの営業貸付金残高が9,982億円(前期末比6.6%増)と好調に推移し、本業の収益力が改善。
- 好調な業績を受け、2026年3月期の年間配当を当初予想から2円増配の22円(前期は14円)に決定。次期(2027年3月期)も同水準の22円を維持する方針。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | +71.4% | — | — | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +9.8% | -0.3% | -5.3% | -10.2% | -8.4% |
| 2025-11-11 | 2026年3月期 第2四半期 | +12.6% | +0.3% | -2.2% | -0.3% | +2.5% |
| 2025-07-29 | 2026年3月期 第1四半期 | +28.2% | +2.0% | +4.5% | +4.6% | +5.2% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -32.2% | +1.1% | +0.3% | -1.5% | -0.4% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +11.7% | -0.2% | +4.0% | +4.5% | +3.4% |
有価証券報告書
2025-06-19 有価証券報告書-第48期(2024/04/01-2025/03/31)