株式会社日本取引所グループ(JPX)は、東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所などを傘下に持つ、日本最大かつ世界有数の取引所グループです。有価証券やデリバティブの上場・売買、清算・決済(日本証券クリアリング機構)、指数算出・情報サービス(JPX総研)を垂直統合で提供しています。
- 主要サービス: 取引関連収益(取引料・清算手数料)、上場関連収益、情報関連収益。
- 競合環境: 現物市場ではPTS(私設取引システム)やOTC取引とのシェア争い、デリバティブ市場ではシンガポール取引所(SGX)等との日経225先物・オプション等の国際的な取引獲得競争に晒されています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-13 提出)収益性
営業利益率
55.6%
≧10%が優良
ROA
0.1%
≧5%が優良
ROE
18.3%
≧10%が優良
ROIC
15.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
6.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
3.1%
≧10%が優良
EPS成長率
0.5%
≧10%が優良
3行解説
- 現物株市場の活況により、営業収益1,622億円(前年同期比6.1%増)、ROE 18.3%と極めて高い収益性と効率性を維持。
- 2025年度からの「中期経営計画2027」でROE 18%以上を目標とし、2,000億円規模の大規模な自社株買いを発表するなど、株主還元姿勢が極めて強力。
- 2024年末に発生した元社員によるインサイダー取引事案が「重大なリスク」として浮上しており、市場インフラとしての信頼回復が急務。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 12:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 252.3億円 / 予想: 825.0億円
+8.3%
売上高
実績: 434.5億円 / 予想: 1610.0億円
+7.7%
2Q
営業利益
実績: 512.8億円 / 予想: 965.0億円
+7.5%
売上高
実績: 893.2億円 / 予想: 1760.0億円
+9.2%
3Q
営業利益
実績: 813.1億円 / 予想: 965.0億円
+17.1%
売上高
実績: 1396.3億円 / 予想: 1760.0億円
+14.8%
通期
営業利益
実績: 1162.9億円 / 予想: 未開示
+29.0%
売上高
実績: 1987.3億円 / 予想: 未開示
+22.5%
3行解説
- 2026年3月期は、現物市場の活況と清算関連収益の急増(前年比57.5%増)により、営業利益が前年比29.0%増の1,162億円と大幅な増益を達成。
- 株主還元を強化しており、年間配当は前期の58円(分割調整後換算)から61億円へと増配し、さらに200億円を上限とする自己株式取得を新たに決定。
- 2027年3月期の通期予想は、営業収益2,050億円(3.2%増)を見込む一方、システム維持費等の増加を織り込み、営業利益は1,150億円(1.1%減)と慎重な見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +29.0% | +5.0% | — | — | — |
| 2026-01-29 | 2026年3月期 第3四半期 | +17.1% | -3.3% | -8.7% | +14.0% | +4.5% |
| 2025-10-29 | 2026年3月期 第2四半期 | +7.5% | -4.7% | -2.4% | -1.8% | -8.4% |
| 2025-07-30 | 2026年3月期 第1四半期 | +8.3% | +1.4% | +3.2% | +0.7% | +6.0% |
| 2025-04-28 | 2025年3月期 通期 | +3.1% | +1.2% | +2.2% | -6.7% | -13.3% |
| 2025-01-30 | 2025年3月期 第3四半期 | +5.1% | -3.4% | -4.3% | -4.3% | -6.3% |
有価証券報告書
2025-06-13 有価証券報告書-第24期(2024/04/01-2025/03/31)