中国電力株式会社は、中国地方(広島、岡山、山口、島根、鳥取)を主たる供給区域とする電力会社です。事業の柱は、発電および販売を行う「総合エネルギー事業」、送電・変電・配電を担う「送配電事業」、そして「情報通信事業」の3軸で構成されています。地域独占的な基盤を持つものの、2016年の電力小売全面自由化以降、新電力との競合環境にあります。また、脱炭素化(カーボンニュートラル)に向けた電源構成の転換が喫緊の課題となっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
8.4%
≧10%が優良
ROA
3.0%
≧5%が優良
ROE
14.9%
≧10%が優良
ROIC
2.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-6.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-37.5%
≧10%が優良
EPS成長率
-26.1%
≧10%が優良
3行解説
- 島根原子力発電所2号機の再稼働により財務基盤は回復基調にあるが、燃料価格低下に伴う燃料費調整制度の期ずれ差益縮小により、経常利益は前期比33.8%減の1,285億円となった。
- 自己資本比率は16.2%へ上昇し、中期経営計画の目標(15%以上)を前倒しで達成したことで、配当方針を「配当性向10%」から「12%目安、最低配当10円」へと拡充した。
- 脱炭素化投資の増大によりフリー・キャッシュ・フローは1,728億円の赤字となっており、外部資金(社債・借入金)への依存が続く資金繰りの重さが課題である。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 395.9億円 / 予想: 950.0億円
+13.5%
売上高
実績: 3295.6億円 / 予想: 1.4兆円
-0.2%
2Q
営業利益
実績: 909.3億円 / 予想: 1150.0億円
+30.1%
売上高
実績: 7262.6億円 / 予想: 1.4兆円
-2.1%
3Q
営業利益
実績: 993.4億円 / 予想: 1150.0億円
+10.4%
売上高
実績: 1.1兆円 / 予想: 1.4兆円
-3.7%
通期
営業利益
実績: 902.2億円 / 予想: 未開示
-30.1%
売上高
実績: 1.4兆円 / 予想: 未開示
-5.7%
3行解説
- 2026年3月期は、燃料価格低下に伴う燃料費調整額の減少により、売上高が1兆4,423億円(前期比5.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が685億円(同30.4%減)の減収減益となった。
- 島根原子力発電所2号機の再稼働による収支改善効果があったものの、卸・小売事業での競争激化や送配電事業の利益減少、燃料費調整制度の期ずれ差損の影響が利益を押し下げた。
- 2027年3月期は大幅な減益予想(純利益310億円、同54.8%減)ながら、株主資本配当率(DOE)に基づき、年間配当を前期の27円から30円へ増配する方針を示した。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | -30.1% | +1.6% | — | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +10.4% | -0.8% | -5.4% | -3.1% | +2.2% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | +30.1% | -0.9% | +7.8% | +16.2% | +12.6% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | +13.5% | -2.2% | +0.2% | +1.9% | -4.2% |
| 2025-04-30 | 2025年3月期 通期 | -37.5% | -11.2% | -14.1% | -22.0% | -23.4% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | -48.9% | -1.3% | -0.7% | +1.3% | +3.2% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第101期(2024/04/01-2025/03/31)