スバル興業株式会社は、東宝株式会社を親会社(持株比率52.74%)に持つ、道路維持管理の専門企業です。売上高の約9割を占める「道路関連事業」が収益の柱であり、高速道路や官公庁が管理する道路の清掃、維持補修、土木工事、および交通規制業務を主業としています。
ビジネスモデルは、高速道路会社(NEXCO各社、阪神高速等)や国・地方自治体との長期的な維持管理契約をベースとした「ストック型」の収益構造です。これに加えて、東宝グループとしての背景を活かしたレジャー事業(飲食店、マリーナ運営)や、都内の一等地に保有する不動産の賃貸事業を展開する、多角化された安定収益体質を有しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2026-01 期末、2026-04-27 提出)収益性
営業利益率
16.4%
≧10%が優良
ROA
11.5%
≧5%が優良
ROE
6.7%
≧10%が優良
ROIC
8.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-2.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
1.1%
≧10%が優良
EPS成長率
-25.2%
≧10%が優良
3行解説
- 強固な官公庁・高速道路会社との信頼関係: 道路インフラの「早期発見力」と特殊車両を駆使した技術力により、公共性の高いメンテナンス市場で強固な地盤を確立している。
- 親会社・東宝とのシナジーと安定した非事業資産: 賃貸不動産事業が安定したキャッシュフローを生み出し、含み益の大きい不動産ポートフォリオが資産的な安全域(セーフティネット)として機能している。
- コンプライアンスの再構築が急務: 2026年4月に確定した独占禁止法違反(道路清掃業務の入札談合)に伴う課徴金納付命令を受け、毀損した社会的信頼と入札参加資格への影響を克服できるかが最大の焦点。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-01 通期 、2026-03-16 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 18.0億円 / 予想: 45.0億円
+16.0%
売上高
実績: 78.3億円 / 予想: 293.3億円
-2.9%
2Q
営業利益
実績: 27.8億円 / 予想: 45.0億円
+10.1%
売上高
実績: 146.5億円 / 予想: 293.3億円
-2.0%
3Q
営業利益
実績: 35.9億円 / 予想: 45.0億円
+1.5%
売上高
実績: 212.2億円 / 予想: 293.3億円
-2.8%
通期
営業利益
実績: 48.6億円 / 予想: 未開示
+1.1%
売上高
実績: 296.1億円 / 予想: 未開示
-2.2%
3行解説
- 本業は堅調も独禁法関連損失が重石:売上高は微減(-2.2%)ながら営業利益は増益(+1.1%)を確保したが、独占禁止法関連損失11.4億円の特別損失計上により純利益が25.2%減と大幅減益。
- 主力事業の減速と非注力部門の躍進:主力の道路関連事業が大型案件完了や発注抑制で減収減益(利益-1.1%)となる一方、レジャー事業(利益+44.1%)や不動産事業(利益+11.0%)が力強く成長。
- 次期は「増収・営業減益」の慎重予想:2027年1月期は売上高300億円の大台回復を見込むが、労務費や資機材価格の上昇を織り込み、営業利益は6.4%減の45.5億円と守りの姿勢。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-16 | 2026年1月期 通期 | +1.1% | +1.5% | +3.2% | — | — |
| 2025-12-09 | 2026年1月期 第3四半期 | +1.5% | +0.6% | -1.9% | -3.7% | -5.9% |
| 2025-09-08 | 2026年1月期 第2四半期 | +10.1% | -1.2% | -8.8% | -7.8% | -16.3% |
| 2025-06-10 | 2026年1月期 第1四半期 | +16.0% | +0.1% | -6.7% | -9.6% | +5.7% |
| 2025-03-14 | 2025年1月期 通期 | -1.9% | +0.3% | -3.0% | -2.3% | -3.0% |
有価証券報告書
2026-04-27 有価証券報告書-第112期(2025/02/01-2026/01/31)
2025-04-25 有価証券報告書-第111期(2024/02/01-2025/01/31)