旭化成株式会社は、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域で多角化経営を行う総合化学メーカーです。
- 事業内容・主要製品:
- マテリアル: リチウムイオン電池用セパレータ(ハイポア™)、エンジニアリング樹脂、電子材料、繊維(ベンベルグ®)等。
- 住宅: 戸建住宅(ヘーベルハウス™)、不動産、断熱材(ネオマフォーム™)等の建材。
- ヘルスケア: 医薬品、除細動器(ZOLL社)、ウイルス除去フィルター(プラノバ™)。
- 競合環境: 汎用化学品では中国メーカー等の増産による需給悪化に晒されています。一方で、電池セパレータや高度な医療機器、国内プレミアム住宅市場においては、独自技術を背景とした高い参入障壁を築いています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
7.0%
≧10%が優良
ROA
5.5%
≧5%が優良
ROE
7.2%
≧10%が優良
ROIC
5.1%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
9.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
50.6%
≧10%が優良
EPS成長率
209.9%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は、マテリアル領域の交易条件改善とヘルスケアの堅調な成長により、売上高3兆373億円、営業利益2,119億円と過去最高益を更新した。
- スウェーデンのCalliditas社を約1,678億円で買収し、米国の住宅建設会社ODC社を取得するなど、成長領域(ヘルスケア・海外住宅)へのアグレッシブな投資を加速させている。
- 構造改革として利益率の低いMMAやアクリル樹脂事業からの撤退を決定する一方、ROEは7.4%と前年のマイナスから急回復し、資本効率重視の経営へ舵を切っている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 12:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 536.5億円 / 予想: 2150.0億円
+7.6%
売上高
実績: 7383.2億円 / 予想: 3.1兆円
+0.3%
2Q
営業利益
実績: 1074.5億円 / 予想: 2210.0億円
-1.3%
売上高
実績: 1.5兆円 / 予想: 3.1兆円
-0.3%
3Q
営業利益
実績: 1739.5億円 / 予想: 2250.0億円
+6.2%
売上高
実績: 2.3兆円 / 予想: 3.1兆円
+0.1%
通期
営業利益
実績: 2312.0億円 / 予想: 未開示
+9.1%
売上高
実績: 3.1兆円 / 予想: 未開示
+1.2%
3行解説
- ヘルスケア事業の伸長と国内住宅事業の堅調な推移により、売上高3兆745億円(前期比1.2%増)、営業利益2,312億円(同9.1%増)の増収増益を達成。
- ドイツの医薬品開発企業Aicuris社の買収完了や水島製造所の一部誘導品事業の再構築(2030年度目途)など、事業ポートフォリオの変革を加速。
- 次期(2027年3月期)は売上高3兆2,540億円、年間配当44円(2円増配)を計画し、ヘルスケアを中心とした成長継続を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | +9.1% | — | — | — | — |
| 2026-02-04 | 2026年3月期 第3四半期 | +6.2% | +4.5% | +9.4% | +10.6% | +1.2% |
| 2025-11-05 | 2026年3月期 第2四半期 | -1.3% | +1.8% | +3.7% | +8.6% | +12.5% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | +7.6% | +0.9% | +3.4% | +13.6% | +5.9% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +50.6% | -0.4% | -2.3% | -6.3% | -2.5% |
| 2025-02-05 | 2025年3月期 第3四半期 | +66.9% | -1.5% | -2.4% | +3.5% | +4.5% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第134期(2024/04/01-2025/03/31)