株式会社トクヤマは、1918年創業の総合化学メーカーです。伝統的な「化成品」(苛性ソーダ、ソーダ灰、塩化ビニル樹脂等)や「セメント」に加え、現在は成長事業として「電子先端材料」(多結晶シリコン、放熱材等)、「ライフサイエンス」(歯科材料、医薬品原薬等)、「環境」の5セグメントを展開しています。 特に半導体用多結晶シリコンでは世界有数のシェアを誇り、エネルギー多消費型ビジネスから、高付加価値な価値創造型企業への転換を進めています。競合他社は信越化学工業やAGCなどの大手化学メーカーですが、同社は徳山製造所での高度な集中生産体制に強みがあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
8.7%
≧10%が優良
ROA
6.4%
≧5%が優良
ROE
8.8%
≧10%が優良
ROIC
5.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
0.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
16.9%
≧10%が優良
EPS成長率
31.8%
≧10%が優良
3行解説
- 半導体向け多結晶シリコン等の「電子先端材料」が営業利益186.8%増と爆発的に成長し、全社の増益を牽引。
- JSR社の体外診断用医薬品事業を約820億円で買収(2025年10月予定)することを決定し、ヘルスケア分野を次なる成長の柱へ。
- 年間配当を前期比20円増の100円とし、ROEも9.2%まで改善するなど、資本効率と株主還元の両面で積極姿勢が鮮明。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 09:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 78.8億円 / 予想: 415.0億円
+5.1%
売上高
実績: 818.3億円 / 予想: 3645.0億円
-0.8%
2Q
営業利益
実績: 191.5億円 / 予想: 415.0億円
+37.2%
売上高
実績: 1637.6億円 / 予想: 3645.0億円
-1.1%
3Q
営業利益
実績: 267.3億円 / 予想: 390.0億円
+26.9%
売上高
実績: 2515.2億円 / 予想: 3515.0億円
-0.7%
通期
営業利益
実績: 370.2億円 / 予想: 未開示
+23.5%
売上高
実績: 3494.8億円 / 予想: 未開示
+1.9%
3行解説
- 電子先端材料の回復とセメントの価格転嫁により、営業利益は前期比23.5%増の370億円と大幅な増益を達成。
- 成長事業へのシフトを鮮明にし、JSRの体外診断用医薬品事業の買収(約777億円)やセメント事業の譲渡決定など、事業構造の抜本的改革を断行。
- 次期業績予想は、原燃料価格の不透明感や半導体市場の本格回復時期の見極めが困難として「未定」とする慎重な姿勢。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +23.5% | -5.6% | +4.9% | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +26.9% | -8.4% | -12.9% | -10.1% | -13.3% |
| 2025-10-29 | 2026年3月期 第2四半期 | +37.2% | +5.3% | +2.9% | +8.6% | +7.6% |
| 2025-07-29 | 2026年3月期 第1四半期 | +5.1% | -3.1% | -0.8% | -2.3% | +6.6% |
| 2025-04-28 | 2025年3月期 通期 | +16.9% | -1.1% | +2.0% | -1.9% | +2.4% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +24.4% | -1.3% | +3.1% | +5.0% | +10.6% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第161期(2024/04/01-2025/03/31)