UBE株式会社は、120年以上の歴史を持つ化学・機械メーカーです。旧社名は宇部興産。現在は「機能品」「樹脂・化成品」「機械」の3事業を柱としています。主要製品は、ポリイミド、電池用セパレータ(機能品)、ナイロン、合成ゴム(樹脂・化成品)、ダイカストマシンや射出成形機(機械)など多岐にわたります。 競合環境としては、汎用化学品分野でアジア勢(特に中国企業)の過剰供給による価格競争に晒されている一方、ポリイミドなどの高機能材料分野では高い独自技術を保持しています。現在、低収益なベーシック事業から「スペシャリティ化学」への転換を急いでいます。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-20 提出)収益性
営業利益率
3.7%
≧10%が優良
ROA
2.2%
≧5%が優良
ROE
-1.1%
≧10%が優良
ROIC
1.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
-19.6%
≧10%が優良
EPS成長率
-116.6%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高はナイロンや合成ゴムの販売回復で4,868億円(前年同期比4.0%増)となったが、アンモニア工場の定期修理やM&A関連費用が響き、営業利益は180億円(同19.6%減)と減益。
- ベーシック事業(アンモニア・カプロラクタム等)の構造改革を決定し、計290億円の巨額減損損失を計上したことで、純損益は48億円の赤字に転落。
- 2025年4月に独ランクセス社のウレタン事業を807億円で買収完了し、ポートフォリオをスペシャリティ事業へ大胆にシフト。DOE2.5%以上を掲げ、赤字でも110円の安定配当を維持する株主還元姿勢を鮮明にした。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 29.6億円 / 予想: 250.0億円
+1.5%
売上高
実績: 1004.6億円 / 予想: 4900.0億円
-12.9%
2Q
営業利益
実績: 82.5億円 / 予想: 250.0億円
+36.4%
売上高
実績: 2127.0億円 / 予想: 4900.0億円
-12.5%
3Q
営業利益
実績: 145.0億円 / 予想: 250.0億円
+52.0%
売上高
実績: 3321.5億円 / 予想: 4900.0億円
-7.6%
通期
営業利益
実績: 189.4億円 / 予想: 未開示
+5.0%
売上高
実績: 4623.4億円 / 予想: 未開示
-5.0%
3行解説
- LANXESS社のウレタン事業買収(2025年4月)による事業ポートフォリオ刷新と、不採算事業の構造改革が利益面で大きく寄与。
- 2026年3月期の売上高は5.0%減の4,623億円となったが、構造改革に伴う減価償却費減少や特別損失の解消により、親会社株主に帰属する当期純利益は238億円と黒字転換を達成。
- 次期(2027年3月期)は新設備の増販や買収事業の収益化により、営業利益24.1%増の235億円と、さらなる収益回復を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | +5.0% | — | — | — | — |
| 2026-02-04 | 2026年3月期 第3四半期 | +52.0% | +3.6% | +0.9% | -2.8% | -9.3% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | +36.4% | +1.1% | +8.0% | +9.6% | +9.0% |
| 2025-08-05 | 2026年3月期 第1四半期 | +1.5% | +0.4% | -5.5% | -2.7% | -12.8% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -19.6% | +0.2% | -2.6% | +0.4% | -1.0% |
| 2025-02-05 | 2025年3月期 第3四半期 | -22.5% | +1.0% | +1.1% | +6.9% | -1.0% |
有価証券報告書
2025-06-20 有価証券報告書-第119期(2024/04/01-2025/03/31)