日本製鉄株式会社は、世界トップクラスの粗鋼生産能力を誇る国内最大手の鉄鋼メーカーです。主力の「製鉄事業」を核に、プラント建設の「エンジニアリング事業」、石炭化学・電子材料の「ケミカル&マテリアル事業」、ITインフラの「システムソリューション事業」を展開しています。 競合環境としては、中国メーカーの過剰生産による国際市況の悪化や、欧米メーカーによる保護主義的な通商政策の強化、カーボンニュートラル(CN)に向けた技術開発競争が激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
6.3%
≧10%が優良
ROA
5.1%
≧5%が優良
ROE
6.9%
≧10%が優良
ROIC
7.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-1.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
-29.6%
≧10%が優良
EPS成長率
-41.2%
≧10%が優良
3行解説
- USスチール買収完了と世界戦略の加速: 2025年6月にUSスチールの買収を完了(約142億米ドル)。インド・ASEANに米国を加え、グローバル粗鋼1億トン体制へ大きく前進した。
- 市況悪化による減益も、収益構造は底堅い: 売上収益8兆6,955億円、事業利益6,832億円と前期比で減益だが、抜本的なコスト改善により厳しい外部環境下でも高水準の利益を維持。
- 巨額投資と財務健全性のバランス: USスチール買収に伴う約2兆円の短期借入を実施。D/Eレシオは0.35倍と健全だが、今後はCN投資(総額4〜5兆円超)を含めた資金管理が鍵。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -1395.6億円 / 予想: 未開示
—
売上高
実績: 2.0兆円 / 予想: 10.0兆円
-8.3%
2Q
営業利益
実績: -28.4億円 / 予想: 未開示
—
売上高
実績: 4.6兆円 / 予想: 10.0兆円
+5.8%
3Q
営業利益
実績: 1070.5億円 / 予想: 未開示
-81.1%
売上高
実績: 7.3兆円 / 予想: 10.0兆円
+10.7%
通期
営業利益
実績: 2429.0億円 / 予想: 未開示
-55.7%
売上高
実績: 10.1兆円 / 予想: 未開示
+15.7%
3行解説
- USスチール買収完了に伴い、売上収益は10兆632億円(前年比+15.7%)と大台に乗ったが、買収関連費用や市況悪化により親会社帰属当期利益は171億円(同-95.1%)と大幅減益。
- 買収資金調達のため有利子負債が約2.6兆円増加し、連結総資産は14.6兆円規模へ急拡大。財務構造が大きく変貌した。
- 次期(2027年3月期)は当期利益2,200億円への回復を見込む一方、中東情勢の影響で第1四半期に約500億円のマイナス影響を試算するなど、不透明感も強い。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | -55.7% | — | — | — | — |
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | -81.1% | -1.4% | -3.1% | -10.6% | -13.0% |
| 2025-11-05 | 2026年3月期 第2四半期 | — | -1.2% | -3.1% | -2.8% | -1.6% |
| 2025-08-01 | 2026年3月期 第1四半期 | — | +0.3% | -0.5% | +3.6% | -85.7% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | -29.6% | -1.5% | -5.2% | -7.4% | -12.4% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | -8.5% | -0.2% | +4.4% | +6.4% | +1.7% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第100期(2024/04/01-2025/03/31)