株式会社神戸製鋼所は、鉄鋼・アルミ・溶接材料を扱う「素材系」、産業用機械・エンジニアリング・建設機械を扱う「機械系」、および「電力」の3つの事業領域を柱とする複合経営企業です。主要製品は自動車用鋼板、アルミ板、圧縮機、油圧ショベル、卸電力供給など多岐にわたります。 競合環境として、素材系では日本製鉄やアルミメーカー、機械系では国内外の産業機械・建機メーカー、電力では大手電力会社と競合しています。天然ガスを用いた直接還元製鉄法(MIDREX®プロセス)において世界シェア約60%を占めるなど、独自の技術的強みを有しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-18 提出)収益性
営業利益率
6.2%
≧10%が優良
ROA
5.5%
≧5%が優良
ROE
10.2%
≧10%が優良
ROIC
6.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
0.5%
≧10%が優良
営業利益成長率
-15.0%
≧10%が優良
EPS成長率
9.8%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は2兆5,550億円(前年比0.5%増)、純利益は1,201億円(同9.7%増)と、コスト増を価格転嫁や税金費用の減少で補い増益を確保した。
- 電力・機械事業が収益を支える一方、建設機械事業での欧州需要低迷による168億円の減損損失や、鉄鋼・アルミ分野の販売構成悪化が課題となっている。
- 自己資本比率は40.2%と目標の40%台に乗せ、配当も年間100円(前年比10円増)とするなど、財務基盤の強化と株主還元の拡充を並行して進めている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-06 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 313.1億円 / 予想: 1300.0億円
+0.7%
売上高
実績: 5690.6億円 / 予想: 2.5兆円
-3.7%
2Q
営業利益
実績: 625.6億円 / 予想: 1300.0億円
-19.5%
売上高
実績: 1.2兆円 / 予想: 2.5兆円
-5.4%
3Q
営業利益
実績: 944.4億円 / 予想: 1300.0億円
-24.2%
売上高
実績: 1.8兆円 / 予想: 2.4兆円
-5.6%
3行解説
- 大幅な減益決算: 売上高は前年同期比5.6%減の1兆7,780億円、経常利益は同32.6%減の895億円と、主力の鉄鋼アルミおよび建設機械セグメントの苦戦が鮮明となった。
- M&Aによる利益底上げ: 関西熱化学(株)の子会社化に伴う「負ののれん発生益」167億円を特別利益に計上。本業の苦戦を一時的な会計上の利益が補う構図となっている。
- 株主還元の縮小: 年間配当予想は前期実績の100円から80円へ減配の見通しを据え置き。業績予想の修正(下方含み)もあり、足元の事業環境の厳しさが示唆されている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | -24.2% | -0.5% | -7.4% | -10.8% | -16.5% |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | -19.5% | -0.9% | +2.5% | +5.9% | +11.9% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | +0.7% | +0.5% | +1.1% | +7.7% | -5.0% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -15.0% | -0.9% | -2.2% | -3.9% | -4.8% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | -9.9% | +7.6% | +3.0% | +14.7% | +5.1% |
有価証券報告書
2025-06-18 有価証券報告書-第172期(2024/04/01-2025/03/31)