日本発条株式会社(ニッパツ)は、独立系の世界最大級のばねメーカーです。主力の「懸架ばね事業」や「シート事業」に加え、ハードディスクドライブ(HDD)用サスペンションを扱う「DDS事業」、半導体プロセス部品等の「産業機器ほか事業」、および「精密部品事業」の5セグメントを展開しています。主要顧客はトヨタ自動車、いすゞ自動車、本田技研工業などの大手自動車メーカーに加え、世界的なHDDメーカー、半導体製造装置メーカーなど多岐にわたります。金属の熱処理・塑性加工技術や精密加工技術をコアに、自動車の電動化(EV)対応部品やデータセンター向け高容量HDD部品に注力しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-26 提出)収益性
営業利益率
6.5%
≧10%が優良
ROA
7.5%
≧5%が優良
ROE
11.4%
≧10%が優良
ROIC
9.0%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.5%
≧10%が優良
営業利益成長率
50.5%
≧10%が優良
EPS成長率
29.7%
≧10%が優良
3行解説
- 過去最高益の更新とROE改善: DDS事業(HDD用部品)の劇的な回復と精密部品の伸長により、連結売上高8,016億円、純利益481億円と過去最高を更新。ROEも11.9%に上昇した。
- 主力自動車関連事業の苦戦: 懸架ばね、シート事業はタイの需要低迷や北米での品種構成差、メキシコ拠点の立ち上げ費用増により大幅な減益となり、セグメント間の明暗が鮮明となった。
- 強気な株主還元姿勢: 総配当額を年間69円(配当性向30.7%)に引き上げ、約236億円の自己株式取得と消却を完了させるなど、資本効率向上への強いコミットメントを示している。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-11 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 110.5億円 / 予想: 470.0億円
-9.2%
売上高
実績: 1999.5億円 / 予想: 8000.0億円
+3.2%
2Q
営業利益
実績: 185.3億円 / 予想: 470.0億円
-19.2%
売上高
実績: 3939.3億円 / 予想: 8000.0億円
+0.7%
3Q
営業利益
実績: 313.9億円 / 予想: 470.0億円
-10.9%
売上高
実績: 5963.9億円 / 予想: 8000.0億円
+0.6%
通期
営業利益
実績: 457.8億円 / 予想: 未開示
-12.2%
売上高
実績: 8168.8億円 / 予想: 未開示
+1.9%
3行解説
- 2026年3月期決算は、売上高が8,168億円(前期比1.9%増)と過去最高を更新した一方、営業利益は457億円(同12.2%減)と減益、親会社株主に帰属する当期純利益は278億円(同42.2%減)と大幅な減益で着地した。
- DDS(ディスクドライブサスペンション)事業がデータセンター向け需要増で牽引したものの、自動車関連のシート事業や懸架ばね事業が日系メーカーの減産やコスト増の影響を強く受け、利益を押し下げた。
- 2027年3月期の通期予想では、売上高8,600億円(前期比5.3%増)、営業利益590億円(同28.9%増)と大幅な増益を見込み、配当も年間69円(3円増配)を予定するなど、強気な回復シナリオを描いている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年3月期 通期 | -12.2% | — | — | — | — |
| 2026-02-12 | 2026年3月期 第3四半期 | -10.9% | +2.3% | -1.3% | -8.6% | — |
| 2025-11-12 | 2026年3月期 第2四半期 | -19.2% | +2.0% | -15.6% | -10.9% | -15.0% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | -9.2% | +1.1% | -0.5% | +8.6% | +30.4% |
| 2025-05-14 | 2025年3月期 通期 | +50.5% | +0.3% | -3.0% | -3.2% | -2.4% |
| 2025-02-12 | 2025年3月期 第3四半期 | +99.1% | +0.9% | -8.5% | -11.1% | -16.5% |
有価証券報告書
2025-06-26 有価証券報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)