三櫻工業株式会社は、自動車用チューブ(ブレーキ配管、燃料配管等)を主力製品とする自動車部品メーカーです。
- 事業内容: 自動車部品(鋼管配管、樹脂チューブ)、電器部品、および製造設備の製造・販売。
- 主要製品: ブレーキチューブ、フューエルチューブ、クイックコネクター等。世界トップクラスのシェアを誇る製品を有します。
- 主要顧客: 本田技研工業(売上比率21.1%)、トヨタ自動車(15.2%)、日産自動車(11.3%)など、日系大手メーカーが中心です。
- 競合環境: 自動車配管市場は寡占状態にあり、新規参入は限定的です。同社は「サンオー・ラストマン・スタンディング戦略」を掲げ、競合が撤退する内燃機関車向け市場での残存者利益獲得を狙っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
3.0%
≧10%が優良
ROA
4.3%
≧5%が優良
ROE
1.5%
≧10%が優良
ROIC
2.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
1.7%
≧10%が優良
営業利益成長率
-39.6%
≧10%が優良
EPS成長率
-82.5%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は北米やアジアの好調により1,595億円(前期比1.7%増)と微増も、中国・欧州の低迷と一時的費用により親会社株主に帰属する当期純利益は7.3億円(同82.5%減)の大幅減益。
- 既存の配管事業で「残存者利益」を狙いつつ、データセンター用水冷配管やEV向けサーマル・ソリューションなど新領域への投資を加速。
- 2025年6月にメキシコのWPM社買収(約16.3億円)を決定し、北米市場での内燃機関(ピックアップトラック)向けシェア拡大を図る。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-14 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 22.5億円 / 予想: 55.0億円
+31.3%
売上高
実績: 402.6億円 / 予想: 1470.0億円
+2.9%
2Q
営業利益
実績: 33.6億円 / 予想: 55.0億円
+41.0%
売上高
実績: 785.2億円 / 予想: 1470.0億円
-3.2%
3Q
営業利益
実績: 36.5億円 / 予想: 55.0億円
+0.8%
売上高
実績: 1171.9億円 / 予想: 1470.0億円
-2.3%
通期
営業利益
実績: 40.7億円 / 予想: 未開示
-16.2%
売上高
実績: 1593.9億円 / 予想: 未開示
-0.1%
3行解説
- 2026年3月期は、北南米での関税影響や異常費用の発生で営業利益が16.2%減となった一方、メキシコ子会社買収に伴う負ののれん発生益等により純利益は106.9%増の15.2億円と大幅増益。
- 国内事業は新規立上の設備・部品販売が寄与し営業利益が倍増(102.4%増)するなど好調だが、北南米と中国は営業赤字に転落・継続しており、地域ごとの明暗が鮮明となった。
- メキシコ子会社買収と設備投資の拡大により、有利子負債が約156億円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローも134.7億円の支出となるなど、財務構造が大きく変化している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-14 | 2026年3月期 通期 | -16.2% | — | — | — | — |
| 2026-02-10 | 2026年3月期 第3四半期 | +0.8% | +0.1% | -7.0% | -13.5% | — |
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第2四半期 | +41.0% | -2.7% | -9.6% | -9.8% | -10.8% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | +31.3% | -0.7% | +1.1% | +18.5% | +21.2% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | -39.6% | +0.0% | -5.3% | -4.9% | -1.5% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | -34.2% | +1.5% | -8.0% | -3.4% | -11.9% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第117期(2024/04/01-2025/03/31)