株式会社三井ハイテックは、世界最高水準の「超精密金型技術」を中核とし、自動車向け電機部品(モーターコア)および半導体向け電子部品(リードフレーム)を製造・販売するメーカーです。
収益構造の柱は、売上の約7割を占める電機部品事業です。特にハイブリッド車(HEV)や電気自動車(BEV)の心臓部となる駆動・発電用モーターコアで高い世界シェアを誇ります。次いで売上の約27%を占めるのが電子部品事業で、パソコンやスマートフォン、車載機器に不可欠なリードフレームを供給しています。最大の特徴は、自社製品を製造するための超精密金型を自社内で設計・製作できる垂直統合型のビジネスモデルにあり、これが他社の追随を許さない高い付加価値の源泉となっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2026-01 期末、2026-04-17 提出)収益性
営業利益率
5.8%
≧10%が優良
ROA
5.4%
≧5%が優良
ROE
2.8%
≧10%が優良
ROIC
2.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
1.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-21.0%
≧10%が優良
EPS成長率
-74.2%
≧10%が優良
3行解説
- 自社開発の「MACシステム(金型内自動結束装置)」を核とした超精密加工技術により、EV・HEV用モーターコア市場で圧倒的なニッチトップの地位を確立。
- 主要顧客であるトヨタ自動車グループへの売上依存度が約3割と高く、世界の電動車普及ペースや特定の自動車メーカーの販売動向に業績が強く連動する構造。
- 欧州におけるBEV市場の減速を受け、設備減損や引当金の計上など「先行投資の最適化」を余儀なくされているが、技術力による構造的な優位性は揺らいでいない。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-01 通期 、2026-03-11 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 34.7億円 / 予想: 130.0億円
-12.6%
売上高
実績: 546.8億円 / 予想: 2300.0億円
+8.4%
2Q
営業利益
実績: 63.5億円 / 予想: 110.0億円
-19.1%
売上高
実績: 1083.3億円 / 予想: 2160.0億円
+4.2%
3Q
営業利益
実績: 92.3億円 / 予想: 110.0億円
-19.5%
売上高
実績: 1629.8億円 / 予想: 2160.0億円
+3.0%
通期
営業利益
実績: 126.5億円 / 予想: 未開示
-21.0%
売上高
実績: 2183.3億円 / 予想: 未開示
+1.6%
3行解説
- 2026年1月期は売上高が1.6%増と微増に留まる一方、営業利益は21.0%減、純利益は減損損失等の計上により74.2%減と大幅な減益着地となった。
- 欧州BEV(電気自動車)市場の成長鈍化を受け、一部顧客向け設備で約39.5億円の減損損失、および約25.9億円の欧州事業損失を計上したことが利益を大きく圧迫。
- 次期(2027年1月期)予想も、電機部品セグメントでの先行投資コストが嵩み、営業利益は13.1%減、経常利益は27.6%減と、利益の底打ちが見えない厳しい内容。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-11 | 2026年1月期 通期 | -21.0% | +0.4% | -18.3% | -12.6% | — |
| 2025-12-11 | 2026年1月期 第3四半期 | -19.5% | -1.6% | -12.9% | -16.3% | -18.3% |
| 2025-09-09 | 2026年1月期 第2四半期 | -19.1% | -1.1% | -7.5% | -9.8% | -17.1% |
| 2025-06-13 | 2026年1月期 第1四半期 | -12.6% | -2.4% | -16.4% | -10.4% | -7.9% |
| 2025-03-11 | 2025年1月期 通期 | -11.6% | +0.6% | -11.9% | -20.2% | -17.3% |
有価証券報告書
2026-04-17 有価証券報告書-第92期(2025/02/01-2026/01/31)
2025-04-21 有価証券報告書-第91期(2024/02/01-2025/01/31)