IHIは、日本の重工業界をリードする総合エンジニアリング企業です。以下の4つの主要セグメントで事業を展開しています。
- 資源・エネルギー・環境:ボイラ、原動機(陸用・舶用)、カーボンソリューション、原子力(格納容器等)。
- 社会基盤:橋梁・水門、シールドシステム、交通システム、都市開発。
- 産業システム・汎用機械:車両用過給機(ターボチャージャー)、回転機械(圧縮機等)、運搬機械、パーキング、熱処理。
- 航空・宇宙・防衛:民間向け・防衛向け航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用(H3ロケット用LE-9エンジン等)、防衛機器。
主要顧客は、防衛省、一般財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC)、および国内外の航空会社や電力会社です。競合環境としては、国内では三菱重工業や川崎重工業、世界的には航空エンジン分野でP&W、GE、Rolls-Royceなどのメガプレイヤーと協調・競合関係にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
8.8%
≧10%が優良
ROA
6.6%
≧5%が優良
ROE
26.3%
≧10%が優良
ROIC
12.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
23.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- V字回復の達成:航空エンジン事業のスペアパーツ販売好調により、売上収益1兆6,268億円、営業利益1,435億円と、前期の赤字から劇的な回復を遂げた。
- 負の遺産とコンプライアンス:PW1100G-JMエンジンの追加検査問題に伴う返金負債955億円を計上しているほか、エンジン試運転記録の不適切行為や独占禁止法違反など、ガバナンス面の課題が依然として重い。
- 構造改革の加速:不採算・非コア事業(運搬機械、汎用ボイラ、コンクリート建材等)の譲渡を相次いで決定し、成長事業(航空宇宙)と育成事業(アンモニア等のクリーンエネルギー)へ経営資源を集中させる姿勢を鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-08 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 208.9億円 / 予想: 1500.0億円
-12.3%
売上高
実績: 3377.9億円 / 予想: 1.6兆円
-3.0%
2Q
営業利益
実績: 694.5億円 / 予想: 1600.0億円
-10.1%
売上高
実績: 7136.5億円 / 予想: 1.6兆円
-5.8%
3Q
営業利益
実績: 1025.4億円 / 予想: 1600.0億円
-0.9%
売上高
実績: 1.1兆円 / 予想: 1.6兆円
-1.8%
通期
営業利益
実績: 1655.3億円 / 予想: 未開示
+15.3%
売上高
実績: 1.6兆円 / 予想: 未開示
+1.0%
3行解説
- 2026年3月期の営業利益は1,655億円(前期比15.3%増)と伸長し、通期計画を達成。
- 産業システム・汎用機械事業での事業譲渡益や投資不動産の譲渡益計上が利益を大きく押し上げた。
- 次期(2027年3月期)は売上高1兆8,300億円、営業利益2,400億円(45.0%増)の大幅増益を計画。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年3月期 通期 | +15.3% | +0.7% | -12.4% | -18.0% | — |
| 2026-02-10 | 2026年3月期 第3四半期 | -0.9% | +3.0% | -8.0% | -7.3% | -21.9% |
| 2025-11-06 | 2026年3月期 第2四半期 | -10.1% | -0.3% | -9.9% | -6.8% | -11.1% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | -12.3% | -2.2% | -7.3% | -18.7% | -93.5% |
| 2025-05-08 | 2025年3月期 通期 | — | +8.2% | +13.4% | +34.8% | +27.9% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | — | -7.7% | -7.7% | +7.7% | +12.2% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第208期(2024/04/01-2025/03/31)