川崎汽船株式会社(K-LINE)は、日本三船の一角を占める総合海運企業です。事業は「ドライバルク(鉄鋼原料・石炭等)」、「エネルギー資源(LNG輸送・油槽船等)」、「製品物流(自動車船・物流・内航・コンテナ船)」の3セグメントで構成されています。コンテナ船事業については、事業統合した持分法適用関連会社「OCEAN NETWORK EXPRESS (ONE)」を通じて展開しています。主要顧客は国内外の製鉄会社、電力会社、自動車メーカー等です。競合環境としては、国内では日本郵船、商船三井、海外ではMaerskやMSCなどのメガキャリアと激しい市況競争を行っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-19 提出)収益性
営業利益率
9.8%
≧10%が優良
ROA
4.8%
≧5%が優良
ROE
18.5%
≧10%が優良
ROIC
4.9%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
9.4%
≧10%が優良
営業利益成長率
22.2%
≧10%が優良
EPS成長率
225.5%
≧10%が優良
3行解説
- 利益の爆発的成長: ONE社の好調とドライバルク市況の改善により、経常利益は前期比132%増の3,080億円、純利益は199%増の3,053億円と大幅増益。
- 強固な財務と積極還元: 自己資本比率74.59%という海運業として異例の高水準を維持しつつ、年間約1,661億円の巨額な自己株式取得を実施。
- ONE依存と地政学リスク: 利益の約2/3を持分法投資利益(2,020億円)に依存しており、紅海情勢等の地政学リスクが市況を押し上げる不透明な収益構造。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-03 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 198.4億円 / 予想: 900.0億円
-35.4%
売上高
実績: 2449.2億円 / 予想: 9680.0億円
-8.5%
2Q
営業利益
実績: 429.6億円 / 予想: 860.0億円
-29.7%
売上高
実績: 5005.6億円 / 予想: 9840.0億円
-7.0%
3Q
営業利益
実績: 687.2億円 / 予想: 840.0億円
-25.5%
売上高
実績: 7677.3億円 / 予想: 1.0兆円
-4.6%
3行解説
- 第3四半期累計の純利益は1,026億円(前年同期比64.0%減)と大幅減益だが、通期計画(修正後)に対して89.2%と極めて高い進捗率を確保。
- 通期の純利益予想を1,050億円から1,150億円へ上方修正。営業利益は微減も、税効果の見直し等が最終利益を押し上げる見込み。
- コンテナ船事業(ONE社)の持分法投資損益が124億円に留まるなど、前期までの海運バブルが完全に沈静化し、実力値ベースの利益構造へ移行。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-03 | 2026年3月期 第3四半期 | -25.5% | +0.0% | -4.9% | +11.9% | +19.1% |
| 2025-11-05 | 2026年3月期 第2四半期 | -29.7% | +0.1% | -2.8% | -3.8% | -2.8% |
| 2025-08-04 | 2026年3月期 第1四半期 | -35.4% | +0.3% | -0.1% | +3.3% | -8.9% |
| 2025-05-07 | 2025年3月期 通期 | +22.2% | -0.5% | +5.3% | +2.8% | -3.0% |
| 2025-02-04 | 2025年3月期 第3四半期 | +31.5% | +0.2% | +10.3% | +13.2% | -0.6% |
有価証券報告書
2025-06-19 有価証券報告書-第157期(2024/04/01-2025/03/31)