株式会社トリケミカル研究所は、半導体製造プロセス等で使用される「高純度化学化合物」の研究開発・製造・販売を主軸とする企業です。特に、ウェハ上に薄膜を形成するCVD(化学気相成長)工程、エッチング工程、不純物拡散工程に欠かせない特殊材料に特化しています。
同社のビジネスモデルは、大手化学メーカーが敬遠する「少量・多品種・高純度」のニッチ領域に特化している点が特徴です。顧客(半導体メーカー)の次世代技術開発に密着し、材料の提案から受託合成、評価試験までを一貫して行うことで、高付加価値な収益構造を実現しています。売上の約8割が海外ユーザー向けであり、グローバルな半導体サプライチェーンにおいて不可欠な材料サプライヤーとしての地位を確立しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2026-01 期末、2026-04-24 提出)収益性
営業利益率
24.7%
≧10%が優良
ROA
14.0%
≧5%が優良
ROE
16.3%
≧10%が優良
ROIC
11.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
26.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
12.3%
≧10%が優良
EPS成長率
11.2%
≧10%が優良
3行解説
- 半導体の微細化・高性能化に不可欠な特殊材料を「少量・多品種」で供給するニッチトップのビジネスモデルを展開。
- 創業者が筆頭株主として経営に関与し、研究開発と生産設備(南アルプス、台湾等)への積極投資を継続する成長志向の経営。
- 特定の先端材料(High-k等)への依存や特定仕入先への依存といったリスクを抱えつつも、高い技術的参入障壁と強固な顧客関係を武器に高収益を維持。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-01 通期 、2026-03-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 17.1億円 / 予想: 60.5億円
+157.8%
売上高
実績: 65.7億円 / 予想: 260.0億円
+100.6%
2Q
営業利益
実績: 31.8億円 / 予想: 55.0億円
+63.8%
売上高
実績: 123.8億円 / 予想: 230.0億円
+55.2%
3Q
営業利益
実績: 45.6億円 / 予想: 55.0億円
+30.2%
売上高
実績: 180.1億円 / 予想: 230.0億円
+37.4%
通期
営業利益
実績: 59.0億円 / 予想: 未開示
+12.3%
売上高
実績: 238.8億円 / 予想: 未開示
+26.3%
3行解説
- 過去最高業績の達成と二極化: 2026年1月期は生成AI・データセンター向け需要が牽引し、売上高238.8億円(前年同期比26.3%増)と大幅増収を達成したが、原材料高や先行投資負担で営業利益率は低下した。
- 次期減益見通しのサプライズ: 2027年1月期の計画は、売上高は13.1%増と成長を維持する一方、持分法投資利益の減少を主因に純利益が16.6%減と一転して大幅な減益となる「増収減益」を予想。
- 攻めの設備投資継続: 南アルプス事業所の増強などにより投資キャッシュフローは70.5億円のマイナス(前年比2倍超)と急拡大しており、成長への布石を打つ一方で財務負担が増している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-13 | 2026年1月期 通期 | +12.3% | -1.7% | -12.4% | — | — |
| 2025-11-28 | 2026年1月期 第3四半期 | +30.2% | -0.2% | +10.3% | -3.3% | +14.9% |
| 2025-08-29 | 2026年1月期 第2四半期 | +63.8% | -2.2% | -21.9% | -15.8% | -19.5% |
| 2025-05-30 | 2026年1月期 第1四半期 | +157.8% | -5.4% | -5.8% | +8.8% | +6.8% |
| 2025-03-14 | 2025年1月期 通期 | +170.0% | +2.1% | -11.7% | -18.1% | -16.4% |
有価証券報告書
2026-04-24 有価証券報告書-第48期(2025/02/01-2026/01/31)
2025-04-25 有価証券報告書-第47期(2024/02/01-2025/01/31)