オンコリスバイオファーマ株式会社は、ウイルス遺伝子改変技術を核とした「がんのウイルス療法」および「重症ウイルス感染症」の治療薬開発に特化した創薬バイオベンチャーです。
- 事業内容: 腫瘍溶解ウイルス「OBP-301(テロメライシン)」を中心とした医薬品の研究開発。従来のライセンス導出型モデルから、自社で製造販売承認を得る「製薬会社型」への移行(ハイブリッド型モデル)を進めています。
- 主要製品:
- OBP-301: 食道がん等を対象。2025年12月に国内製造販売承認申請を実施。
- OBP-601: 神経難病(PSP、ALS等)対象。米Transposon社にライセンス導出済み。
- 主要顧客: 2025年12月期の売上高は全額(100%)が米Transposon Therapeutics社向けのライセンス関連収入です。
- 競合環境: 米アムジェン社の「T-VEC」や第一三共の「デリタクト注」などのウイルス療法剤が競合となりますが、アデノウイルス製剤かつ食道がんを対象とする領域では先行優位性を有しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-25 提出)収益性
営業利益率
-7090.5%
≧10%が優良
ROA
-52.2%
≧5%が優良
ROE
-61.0%
≧10%が優良
ROIC
-32.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-9.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- 歴史的転換点: 2025年12月に主力のOBP-301を国内で承認申請し、創薬ベンチャーから製品販売を行う製薬会社への脱皮を図る最終局面にあります。
- 財務構造: 売上高は0.28億円に留まり、R&D費用14.70億円を中心とした先行投資により20.58億円の最終赤字を計上していますが、自己資本比率は87.6%と極めて強固です。
- 収益の不透明感: 2026年以降の製品販売開始後の立ち上がりが焦点ですが、足元では新株発行等により34.29億円の手元資金を確保し、当面の開発余力を維持しています。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-05-08 15:30 提出)進捗
※ 通期業績予想は非開示(実績のみ表示)
1Q
営業利益
実績: -4.2億円 / 予想: 未開示
+46.5%
売上高
実績: 0.0億円 / 予想: 未開示
—
3行解説
- 主力パイプライン「OBP-301」の国内製造販売承認申請に向けた信頼性調査が2026年4月に「適合」と判断され、実用化に向けた進捗が鮮明となった。
- 営業損失は4億2,072万円(前年同期は7億8,520万円の損失)と大幅に縮小。研究開発費等の効率化により、赤字幅が前年比で約46%改善した。
- 従来のライセンス依存型から、自社で販売も手掛ける「ハイブリッド型事業モデル」への移行を加速させているが、収益基盤は依然として不安定。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年12月期 第1四半期 | +46.5% | +3.1% | — | — | — |
| 2026-02-06 | 2025年12月期 通期 | -20.4% | +4.1% | +32.7% | +66.9% | +35.2% |
| 2025-11-07 | 2025年12月期 第3四半期 | -27.7% | +4.3% | +26.0% | +19.6% | +59.5% |
| 2025-08-08 | 2025年12月期 第2四半期 | -59.8% | -3.0% | +12.1% | +2.0% | +10.1% |
| 2025-05-09 | 2025年12月期 第1四半期 | -107.7% | -0.7% | -6.4% | +11.5% | +6.0% |
| 2025-02-07 | 2024年12月期 通期 | +12.9% | +3.2% | +12.0% | +31.4% | +3.9% |
有価証券報告書
2026-03-25 有価証券報告書-第22期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-28 有価証券報告書-第21期(2024/01/01-2024/12/31)