富士フイルムホールディングスは、かつて主力だった写真フィルム事業からの大転換に成功した多角化企業です。現在は以下の4つのセグメントを主軸としています。
- ヘルスケア:メディカルシステム(内視鏡、CT/MRI、AI診断支援)、バイオCDMO(受託製造開発)、ライフサイエンス。
- エレクトロニクス:半導体材料(フォトレジスト、CMPスラリー等)、ディスプレイ材料。
- ビジネスイノベーション:デジタル複合機、DXソリューション、オフィスサービス。
- イメージング:インスタントフォトシステム「instax(チェキ)」、デジタルカメラ、光学デバイス。
主要顧客は医療機関、半導体メーカー、一般消費者など多岐にわたり、世界各地で事業を展開(海外売上比率約66%)。競合は各分野のグローバルリーダー(医療機器のキヤノン、CDMOのLonza、半導体材料のJSR、事務機のリコーなど)となります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
0.0%
≧10%が優良
ROA
0.0%
≧5%が優良
ROE
8.0%
≧10%が優良
ROIC
0.0%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
33.6%
≧10%が優良
EPS成長率
7.1%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は、売上高3兆1,958億円、営業利益3,302億円となり、3年連続で過去最高を更新。
- 半導体材料の買収効果とAI需要、および「チェキ」の世界的ヒットが業績を強力に牽引し、ヘルスケアの先行投資負担を吸収。
- 中期経営計画「VISION2030」の初年度として順調な滑り出しを見せ、バイオCDMOへの大規模投資を通じた将来のキャッシュフロー創出を加速。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 752.9億円 / 予想: 3310.0億円
+21.1%
売上高
実績: 7494.8億円 / 予想: 3.3兆円
+0.1%
2Q
営業利益
実績: 1584.9億円 / 予想: 3310.0億円
+16.9%
売上高
実績: 1.6兆円 / 予想: 3.3兆円
+3.8%
3Q
営業利益
実績: 2484.5億円 / 予想: 3350.0億円
+11.3%
売上高
実績: 2.4兆円 / 予想: 3.3兆円
+4.4%
通期
営業利益
実績: 3502.1億円 / 予想: 未開示
+6.1%
売上高
実績: 3.4兆円 / 予想: 未開示
+5.0%
3行解説
- 2026年3月期の連結売上高は3兆3,570億円、営業利益は3,502億円と、売上高は4期連続、各利益項目は6期連続で過去最高を更新した。
- イメージング部門(売上高15.7%増)とエレクトロニクス部門(営業利益34.4%増)が力強く牽引し、ヘルスケアやビジネスイノベーションの減速を補う構図。
- バイオCDMOや半導体材料への大規模な先行投資により投資CFが拡大し、フリー・キャッシュ・フローは1,440億円の赤字となったが、次期も増収増益と増配(年間75円)を計画。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | +6.1% | — | — | — | — |
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | +11.3% | -0.1% | -8.3% | -2.9% | +0.6% |
| 2025-11-06 | 2026年3月期 第2四半期 | +16.9% | -5.0% | -8.6% | -10.9% | -10.3% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | +21.1% | +2.8% | +8.5% | +9.8% | +8.7% |
| 2025-05-08 | 2025年3月期 通期 | +19.3% | +3.8% | +6.5% | -0.0% | -4.5% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | +9.0% | -6.8% | -9.6% | -9.0% | -8.0% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第129期(2024/04/01-2025/03/31)