インフロニア・ホールディングス株式会社は、前田建設工業、前田道路、前田製作所の3社が経営統合して設立された持株会社です。主要事業は、集合住宅や工場を建設する「建築事業」、橋梁・トンネル等の「土木事業」、アスファルト合材の製造・販売を主軸とする「舗装事業」、建設機械の販売・レンタルを行う「機械事業」、そして再生可能エネルギー発電や公共インフラの運営を担う「インフラ運営事業」の5本柱で構成されています。
従来の「請負型」ビジネスから、インフラの上流から下流までをワンストップで管理する「総合インフラサービス企業」への脱皮を図っており、2024年には日本風力開発(JWD)を完全子会社化するなど、脱請負領域へのシフトを加速させています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
6.0%
≧10%が優良
ROA
3.3%
≧5%が優良
ROE
7.1%
≧10%が優良
ROIC
3.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
10.8%
≧10%が優良
営業利益成長率
-7.7%
≧10%が優良
EPS成長率
-4.9%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期の売上高は8,475億円(前期比6.8%増)と増収を確保したが、インフラ売却の戦略的先送りにより事業利益は485億円(同5.7%減)の減益となった。
- 日本風力開発(JWD)の買収に加え、三井住友建設へのTOB(買付予定額約941億円)を公表するなど、M&Aによる事業規模拡大とバリューチェーン強化を強力に推進している。
- 株主還元を強化し、配当性向40%以上かつ下限配当60円を掲げる新中期経営計画を始動させたが、JWD買収に伴うのれん1,586億円の減損リスクが今後のCFの懸念点である。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 10:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 66.6億円 / 予想: 549.0億円
+93.9%
売上高
実績: 1916.3億円 / 予想: 8963.0億円
+7.4%
2Q
営業利益
実績: 236.9億円 / 予想: 715.0億円
+65.2%
売上高
実績: 4245.1億円 / 予想: 1.1兆円
+11.5%
3Q
営業利益
実績: 605.4億円 / 予想: 696.0億円
+94.0%
売上高
実績: 7686.3億円 / 予想: 1.1兆円
+27.2%
通期
営業利益
実績: 758.0億円 / 予想: 未開示
+60.8%
売上高
実績: 1.1兆円 / 予想: 未開示
+32.7%
3行解説
- 三井住友建設(株)の完全子会社化により、売上高が前年比32.7%増の1兆1,248億円、親会社所有者帰属利益が136.2%増の765億円と大幅な増収増益を達成。
- 株主還元を強化し、2026年3月期の年間配当は前期の60円から120円へと倍増。次期は100円を予定するも、配当性向40%以上の維持を表明。
- 2027年3月期は水ing(株)の買収効果で売上高1兆3,660億円を見込む一方、一過性利益の剥落や統合コスト等により各段階利益は減益の予想。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | +60.8% | — | — | — | — |
| 2026-02-10 | 2026年3月期 第3四半期 | +94.0% | -2.1% | -1.2% | -8.8% | — |
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第2四半期 | +65.2% | +6.9% | +8.0% | +13.9% | +19.0% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | +93.9% | +0.4% | -0.9% | +9.2% | +21.1% |
| 2025-05-14 | 2025年3月期 通期 | -7.7% | -0.2% | -3.4% | -3.4% | -1.8% |
| 2025-02-12 | 2025年3月期 第3四半期 | -24.7% | -0.1% | -2.3% | +2.2% | +9.1% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第4期(2024/04/01-2025/03/31)