日本カーボン株式会社は、1915年創業の炭素工業のパイオニアです。主な事業は、電炉製鋼に用いられる人造黒鉛電極、半導体や太陽電池製造装置向けのファインカーボン、航空機エンジン等に使用される炭化けい素(SiC)連続繊維などの製造・販売です。 主要製品の「ニカロン(SiC繊維)」は世界的に高いシェアを持ち、航空機産業の回復を背景に需要が急拡大しています。競合環境としては、黒鉛電極分野では世界的な需給バランスの影響を受けやすく、ファインカーボン分野ではパワー半導体市場の成長に伴う技術競争が激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-25 提出)収益性
営業利益率
12.7%
≧10%が優良
ROA
5.7%
≧5%が優良
ROE
7.8%
≧10%が優良
ROIC
4.5%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-0.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-23.9%
≧10%が優良
EPS成長率
18.4%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は377.4億円(前期比0.6%減)と微減ながら、パワー半導体向けファインカーボンの低迷を航空機エンジン向けSiC繊維の大幅増収(52.9%増)が補う構造。
- 営業利益は48.1億円(23.9%減)と本業は苦戦したが、政策保有株式の売却益35.3億円により親会社株主に帰属する当期純利益は48.3億円(18.4%増)を確保。
- 25億円規模の自社株買い発表など株主還元を強化する一方、棚卸資産(特に仕掛品)が前期比約2.7倍に急増しており、将来の減損や在庫処分のリスクに注意が必要。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-05-08 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 10.6億円 / 予想: 43.0億円
-18.0%
売上高
実績: 88.6億円 / 予想: 410.0億円
+11.3%
3行解説
- 売上高は前年同期比11.3%増の88.5億円と増収を確保したが、設備投資に伴う減価償却費の増加等が響き、営業利益は17.9%減の10.5億円と二桁の減益となった。
- 主力の炭素製品事業で半導体向け投資によるコスト増が利益を圧迫する一方、炭化けい素製品事業は航空機エンジン向け需要が引き続き堅調で、セグメント間で明暗が分かれた。
- 通期計画に対する経常利益の進捗率は18.1%に留まり、中東情勢や米国の通商政策によるコスト増・収益性低下をいかに跳ね返すかが今後の焦点となる。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年12月期 第1四半期 | -18.0% | -0.7% | — | — | — |
| 2026-02-10 | 2025年12月期 通期 | -23.9% | -1.9% | +1.9% | +0.5% | — |
| 2025-11-10 | 2025年12月期 第3四半期 | -26.9% | -0.9% | +0.4% | -0.5% | -4.7% |
| 2025-08-08 | 2025年12月期 第2四半期 | -23.1% | -1.5% | -4.7% | -3.4% | -3.4% |
| 2025-05-09 | 2025年12月期 第1四半期 | -20.5% | -0.4% | +1.2% | -1.0% | -6.7% |
| 2025-02-10 | 2024年12月期 通期 | -3.9% | -0.9% | -5.4% | -0.9% | +2.6% |
有価証券報告書
2026-03-25 有価証券報告書-第167期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-28 有価証券報告書-第166期(2024/01/01-2024/12/31)