日本冶金工業株式会社は、ステンレス鋼や高ニッケル合金の製造・加工・販売を主軸とする、独立系のステンレス専業メーカーです。ニッケル鉱石の製錬(大江山製造所)から製品化(川崎製造所)までの一貫生産体制を有している点が大きな特徴です。主要製品は高機能材(耐食・耐熱鋼など)で、エネルギー、環境、半導体、自動車といった幅広い産業へ供給しています。競合環境としては、中国などのアジアメーカーによる汎用材の供給過剰の影響を受けやすい一方、独自の製錬技術を背景とした高機能材領域での差別化を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
9.9%
≧10%が優良
ROA
7.8%
≧5%が優良
ROE
12.4%
≧10%が優良
ROIC
7.0%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-4.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-15.2%
≧10%が優良
EPS成長率
-12.2%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は、販売数量は増加(前期比12.3%増)したものの、製品構成の変化や市況影響により売上高1,721億円(4.6%減)、営業利益170億円(15.2%減)の減収減益となった。
- 中期経営計画に基づき、高機能材の売上比率50%(単体)を目指しており、インドでの現地法人設立や新冷間圧延機の稼働など、成長分野への投資を加速させている。
- 総還元性向35%を目標に掲げ、創立100周年記念配当(20円)を含む年間220円の配当と9.5億円の自己株買いを実施するなど、株主還元姿勢を一段と強化している。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-05 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 32.5億円 / 予想: 140.0億円
-33.2%
売上高
実績: 392.0億円 / 予想: 1600.0億円
-15.9%
2Q
営業利益
実績: 59.0億円 / 予想: 110.0億円
-30.9%
売上高
実績: 757.4億円 / 予想: 1480.0億円
-14.7%
3Q
営業利益
実績: 83.5億円 / 予想: 110.0億円
-36.8%
売上高
実績: 1118.6億円 / 予想: 1480.0億円
-14.8%
3行解説
- 大幅な減収減益での着地: 売上高は前年同期比14.8%減、営業利益は36.8%減と、ステンレス特殊鋼市場の需要停滞と販売単価下落が直撃した厳しい決算。
- 高機能材の苦戦と市況悪化: 戦略分野の高機能材が販売数量(前年比12.2%減)および単価の両面で落ち込み、在庫評価益の改善分を本業の利益減が大きく上回る形となった。
- 不透明な外部環境: 米国の関税政策や東アジアからの安価な輸入材流入、ニッケル相場の下落など、マクロ環境の悪化が収益を圧迫している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | -36.8% | -2.7% | -6.2% | -2.0% | -2.5% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | -30.9% | -3.0% | -4.5% | -1.9% | +0.3% |
| 2025-08-05 | 2026年3月期 第1四半期 | -33.2% | -0.6% | -2.1% | -0.5% | -8.5% |
| 2025-05-08 | 2025年3月期 通期 | -15.2% | -0.3% | -5.9% | -9.2% | -6.6% |
| 2025-02-05 | 2025年3月期 第3四半期 | -17.0% | +1.1% | +10.0% | +11.0% | +4.4% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第143期(2024/04/01-2025/03/31)