東邦亜鉛株式会社は、亜鉛・鉛・銀を中心とした非鉄金属の製錬、環境・リサイクル(電炉ダストからの亜鉛回収)、電子部材・機能材料の製造販売を行う企業です。従来はオーストラリアでの鉱山開発(資源事業)も主力の一つでしたが、当連結会計年度に同事業からの完全撤退を決定しました。主要製品は亜鉛地金、鉛地金、電気銀などで、自動車、建材、家電業界が主な需要先です。エネルギー価格高騰や市況変動の影響を受けやすい製錬事業から、独自の技術を活かしたリサイクル事業への構造転換を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-27 提出)収益性
営業利益率
4.5%
≧10%が優良
ROA
5.4%
≧5%が優良
ROE
-22.8%
≧10%が優良
ROIC
4.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-3.5%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- 抜本的構造改革の断行: 赤字の資源事業(豪州鉱山)から完全撤退し、不採算の亜鉛製錬設備を2025年3月末で停止。金属リサイクル事業へ舵を切った。
- 財務基盤の応急処置: 第三者割当増資により75億円を調達。債務超過のリスクを回避し、自己資本比率を2.5%から10.2%へ改善させた。
- 継続疑義の払拭途上: 「継続企業の前提に関する重要事象」が注記されているが、資金繰り支援の合意と増資完了により、重要な不確実性は認められないとの判断。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-14 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -8.5億円 / 予想: 49.0億円
—
売上高
実績: 268.7億円 / 予想: 1157.0億円
-23.0%
2Q
営業利益
実績: -6.7億円 / 予想: 26.0億円
—
売上高
実績: 538.3億円 / 予想: 1184.0億円
-15.2%
3Q
営業利益
実績: 29.1億円 / 予想: 48.0億円
-50.4%
売上高
実績: 901.0億円 / 予想: 1230.0億円
-7.4%
通期
営業利益
実績: 67.2億円 / 予想: 未開示
+19.5%
売上高
実績: 1255.5億円 / 予想: 未開示
-0.6%
3行解説
- 2026年3月期は、事業再生計画に基づく不採算事業の撤退・再編や、金・銀価格の高騰、円安が寄与し、親会社株主に帰属する当期純利益が47億82百万円(前期は14億58百万円の損失)と黒字転換を達成。
- 構造改革により自己資本比率は13.8%(前期比3.6ポイント上昇)に改善したものの、依然として低水準であり、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が継続。
- 2027年3月期は、売上高が1,785億円(前期比42.2%増)と大幅増収を見込む一方、再編に伴う一過性収益の剥落や原料調達環境の悪化により、各段階利益は前期比で減益となる見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-14 | 2026年3月期 通期 | +19.5% | — | — | — | — |
| 2026-02-13 | 2026年3月期 第3四半期 | -50.4% | -3.4% | -7.8% | -13.6% | — |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | — | -2.2% | +3.5% | +12.1% | +84.8% |
| 2025-08-14 | 2026年3月期 第1四半期 | — | +0.3% | -17.8% | -14.8% | -13.6% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | — | -0.1% | -2.5% | +13.1% | +9.6% |
| 2025-02-14 | 2025年3月期 第3四半期 | — | -2.5% | +4.4% | +4.5% | -1.3% |
有価証券報告書
2025-06-27 有価証券報告書-第126期(2024/04/01-2025/03/31)