沖電気工業(OKI)は、140年以上の歴史を持つ情報通信およびメカトロニクス分野の老舗メーカーです。事業は、消防・防災・道路市場等の社会インフラを支える「パブリックソリューション」、ATMや店舗端末を提供する「エンタープライズソリューション」、IoTデバイスやプリンターを扱う「コンポーネントプロダクツ」、および設計・生産受託の「EMS」の4セグメントで構成されています。主要顧客は官公庁、金融機関、通信キャリア等多岐にわたります。競合環境としては、社会インフラ領域では日本電気や富士通、プリンター領域ではリコーやキヤノン、ATM領域では日本NCR等と競合しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
4.1%
≧10%が優良
ROA
4.5%
≧5%が優良
ROE
8.7%
≧10%が優良
ROIC
6.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.3%
≧10%が優良
営業利益成長率
-0.3%
≧10%が優良
EPS成長率
-51.4%
≧10%が優良
3行解説
- 連結売上高は4,525億円(前年比7.3%増)と伸長したが、新紙幣対応のピークアウトや為替差損の影響で親会社株主に帰属する当期純利益は125億円(同51.3%減)と大幅な減益となった。
- パブリックソリューション事業が防衛需要やインフラ投資を背景に営業利益141億円(前年比2.2倍)と牽引する一方、EMS事業は半導体市況の低迷により8億円の営業損失を計上し明暗が分かれた。
- プリンター事業をリコー等との合弁会社「エトリア」へ統合(2025年10月)する構造改革を進める一方、中国での巨額債権回収訴訟(係争額約230億円)が将来キャッシュ・フローの大きな不透明要因として残る。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-05 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -13.7億円 / 予想: 190.0億円
—
売上高
実績: 850.8億円 / 予想: 4500.0億円
-13.1%
2Q
営業利益
実績: 12.1億円 / 予想: 190.0億円
-80.4%
売上高
実績: 1794.0億円 / 予想: 4400.0億円
-9.2%
3Q
営業利益
実績: 60.6億円 / 予想: 200.0億円
-20.6%
売上高
実績: 2822.3億円 / 予想: 4300.0億円
-8.1%
3行解説
- 利益予想の上方修正と増配: 売上高は下方修正したものの、収益性の改善や政策保有株式の売却益、事業譲渡益により営業・経常・純利益を上方修正。年間配当予想も前期の45円から50円へ引き上げ。
- 「新紙幣特需」剥落後の明暗: 前年度の大型案件(新紙幣対応等)の反動でエンタープライズ事業は大幅な減収減益だが、パブリック事業が22.1%増収と力強く牽引し、全社の収益基盤を支えている。
- 一過性要因による純利益の急増: エトリア株式会社(リコー、東芝テックとの合弁)への参画に伴う事業譲渡益51億円等の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比約3.7倍と跳ね上がった。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | -20.6% | +7.7% | +27.2% | +35.8% | +41.4% |
| 2025-11-06 | 2026年3月期 第2四半期 | -80.4% | +5.6% | +12.3% | +7.6% | +10.8% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | — | -2.1% | -4.0% | -7.8% | -6.6% |
| 2025-05-08 | 2025年3月期 通期 | -0.3% | +15.8% | +32.2% | +52.6% | +57.6% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | +30.6% | -1.8% | +4.8% | +1.9% | -0.9% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第101期(2024/04/01-2025/03/31)