株式会社タムラ製作所は、1924年創業の老舗電子部品・材料メーカーです。事業は大きく3セグメントで構成されています。
- 電子部品関連事業:トランス、リアクタ、電流センサ等の製造販売。主要顧客はエアコン、電動工具、サーバー(データセンター)市場です。
- 電子化学実装関連事業:ソルダーペースト(はんだ)、ソルダーレジスト等の材料、および自動はんだ付装置等の製造販売。車載用やスマートフォン向けが主力です。
- 情報機器関連事業:放送局向け音声調整卓、ワイヤレス連絡システム等の製造販売。
競合環境は多岐にわたりますが、高周波・大容量・高耐圧技術を強みとしたニッチトップ戦略をとっています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
4.6%
≧10%が優良
ROA
4.3%
≧5%が優良
ROE
4.6%
≧10%が優良
ROIC
3.8%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
5.2%
≧10%が優良
EPS成長率
24.1%
≧10%が優良
3行解説
- AI需要を背景とした北米データセンター向け大型トランスの好調と円安により、売上高は過去最高の1,140億円を記録した。
- 第13次中期経営計画の目標(ROE 8%)は未達(4.6%)に終わり、中国子会社での在庫不適切会計などのガバナンス課題も露呈した。
- 次期計画ではPBR1倍超を目指し、不採算事業の譲渡やDOE(株主資本配当率)3%を目途とする還元強化、10億円の自己株買いを打ち出した。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-11 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 11.8億円 / 予想: 46.0億円
+7.8%
売上高
実績: 288.7億円 / 予想: 1120.0億円
+18.1%
2Q
営業利益
実績: 28.8億円 / 予想: 50.0億円
+73.7%
売上高
実績: 581.9億円 / 予想: 1200.0億円
+10.9%
3Q
営業利益
実績: 37.9億円 / 予想: 50.0億円
+19.7%
売上高
実績: 897.7億円 / 予想: 1200.0億円
+8.6%
通期
営業利益
実績: 52.9億円 / 予想: 未開示
+1.8%
売上高
実績: 1235.6億円 / 予想: 未開示
+8.3%
3行解説
- 2026年3月期の売上高は1,235.59億円(前期比8.3%増)と過去最高を更新したが、構造改革に伴う特別損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純損益は13.85億円の赤字に転落した。
- 生成AI・データセンター向け製品や車載関連が堅調に推移する一方、不採算の情報機器関連事業の譲渡を決定し、収益構造の抜本的な「体質改善」を加速させている。
- 次期(2027年3月期)は一過性費用の剥落により、営業利益56億円(前期比5.9%増)と過去最高の更新を予想し、年間配当も16円(前期比3円増)への増配を計画している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年3月期 通期 | +1.8% | — | — | — | — |
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | +19.7% | -8.3% | -5.9% | +0.6% | -5.4% |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | +73.7% | +11.9% | +19.8% | +12.0% | +10.6% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | +7.8% | -2.6% | -2.9% | -3.5% | -4.4% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | +5.2% | +4.1% | -1.3% | -0.3% | +4.4% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | -1.6% | +1.4% | -4.8% | -12.2% | -19.8% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第102期(2024/04/01-2025/03/31)