丸文株式会社は、180年以上の歴史を持つエレクトロニクス専門商社です。ビジネスモデルは、国内外の有力な半導体・電子部品メーカー(仕入先)から製品を調達し、民生・産業機器メーカーなどの顧客へ販売するディストリビューション事業を主軸としています。事業は大きく3つに分かれます。主力は半導体を扱う「デバイス事業」、防衛・宇宙や医用機器等の高付加価値システムを扱う「システム事業」、そしてAIやロボット等の先端ソリューションを開発・提供する「アントレプレナ事業」です。単なる卸売に留まらず、子会社による保守・技術サービスを付加することで「技術商社」としての付加価値を追求しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
4.2%
≧10%が優良
ROA
5.6%
≧5%が優良
ROE
7.3%
≧10%が優良
ROIC
5.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-10.8%
≧10%が優良
営業利益成長率
-31.0%
≧10%が優良
EPS成長率
25.5%
≧10%が優良
3行解説
- 180年の歴史を持つ老舗商社であり、世界最大級の米Arrow社との合弁を通じたグローバルな調達網と、防衛・宇宙・医療等の専門性の高いニッチ領域での技術サポート力が構造的な強みである。
- インフィニオン社(仕入額の16.0%)や任天堂(売上高の15.7%)といった特定企業への依存度が極めて高く、これらパートナーの動向が経営成績に直結する脆弱な収益構造を併せ持つ。
- 2025年に就任した若手の堀越社長のもと、揮発性の高い半導体商流への依存を脱却し、人的資本への投資と新規事業の収益化によって「持続的な価値創造モデル」への転換を急いでいる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-01-30 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 7.6億円 / 予想: 63.0億円
-72.4%
売上高
実績: 498.8億円 / 予想: 2060.0億円
-1.8%
2Q
営業利益
実績: 27.3億円 / 予想: 70.0億円
-37.5%
売上高
実績: 1027.0億円 / 予想: 2100.0億円
+4.2%
3Q
営業利益
実績: 42.8億円 / 予想: 70.0億円
-36.9%
売上高
実績: 1528.2億円 / 予想: 2100.0億円
+0.6%
3行解説
- 大幅な利益の押し下げ: 売上高は1,528億円(前年同期比0.6%増)と微増ながら、営業利益は42.8億円(同36.9%減)、経常利益は14.6億円(同48.9%減)と大幅な減益。
- 主力事業の採算悪化: デバイス事業において代理人取引の減少による粗利低下に加え、為替相場の変動が経常利益を直撃し、同セグメントの経常利益は2.1億円(同85.4%減)と低迷。
- 利益進捗の遅れと会計方針変更: 利益面の進捗が極めて低く、棚卸資産の評価方法を「先入先出法」へ変更し利益を4,900万円押し上げる要因があったものの、本業の苦戦を補うには至らず。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | -36.9% | -1.9% | -12.9% | -18.9% | -19.0% |
| 2025-11-04 | 2026年3月期 第2四半期 | -37.5% | +0.4% | -2.6% | -0.1% | +7.1% |
| 2025-08-01 | 2026年3月期 第1四半期 | -72.4% | -1.2% | -3.0% | +1.0% | +4.2% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | -31.0% | -0.2% | +5.0% | +5.5% | +7.5% |
| 2025-02-07 | 2025年3月期 第3四半期 | -33.9% | +0.7% | -7.9% | -6.5% | -14.9% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)