株式会社フジは、中国・四国エリアおよび兵庫県を基盤とする「地域密着型」の総合小売業者です。2024年3月にマックスバリュ西日本およびフジ・リテイリングを吸収合併し、イオングループの中核を担う「日本最大級のスーパーリージョナルリテイラー」として新生フジをスタートさせました。主要な事業はスーパーマーケット(SM)およびディスカウントストア(DS)の運営であり、親会社であるイオン株式会社が議決権の50.6%を保有しています。競合環境としては、同業他社との価格競争に加え、ドラッグストアやECサイトとの業態を超えた同質化競争が激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-02 期末、2025-05-20 提出)収益性
営業利益率
1.7%
≧10%が優良
ROA
3.1%
≧5%が優良
ROE
1.8%
≧10%が優良
ROIC
2.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
0.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
-14.3%
≧10%が優良
EPS成長率
-48.6%
≧10%が優良
3行解説
- 3社合併による「新生フジ」の初年度として、売上高は7,782億円(前期比0.9%増)と微増を確保したが、統合関連費用や人件費増により営業利益は129億円(同14.3%減)の大幅減益となった。
- 営業キャッシュフローは167億円の黒字を維持しており、純利益(38億円)を大きく上回るキャッシュ創出力を示す一方、48億円の減損損失計上などが利益を圧迫している。
- 2030年度売上高1兆円を目標に掲げ、3か年で860億円の投資を計画するが、ROE 1.8%という極めて低い資本効率の改善が今後の投資判断の鍵となる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-02 通期 、2026-04-07 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 19.0億円 / 予想: 155.0億円
+32.3%
売上高
実績: 2014.0億円 / 予想: 8150.0億円
+2.7%
2Q
営業利益
実績: 45.0億円 / 予想: 155.0億円
-12.9%
売上高
実績: 4085.4億円 / 予想: 8150.0億円
+1.7%
3Q
営業利益
実績: 48.1億円 / 予想: 106.0億円
-21.4%
売上高
実績: 6059.3億円 / 予想: 8140.0億円
+1.3%
通期
営業利益
実績: 112.2億円 / 予想: 未開示
-13.4%
売上高
実績: 8142.6億円 / 予想: 未開示
+0.7%
3行解説
- 2026年2月期は、人件費の上昇や物流費の高騰が響き、営業利益は112億1,700万円(前年同期比13.4%減)と苦戦。
- 一方、投資有価証券の売却等による特別利益の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は81億7,600万円(同114.1%増)と大幅増益。
- 次期(2027年2月期)は、コスト構造改革やイオングループとのシナジー創出を加速させ、営業利益51.5%増の急回復を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-07 | 2026年2月期 通期 | -13.4% | +1.8% | -0.9% | — | — |
| 2026-01-08 | 2026年2月期 第3四半期 | -21.4% | -0.6% | -7.0% | -6.2% | -8.9% |
| 2025-10-10 | 2026年2月期 第2四半期 | -12.9% | +1.0% | +3.2% | -0.3% | -0.4% |
| 2025-07-10 | 2026年2月期 第1四半期 | +32.3% | -0.1% | -0.1% | -4.0% | -9.9% |
| 2025-04-10 | 2025年2月期 通期 | -14.3% | -2.5% | -12.4% | -16.9% | -24.5% |
| 2025-01-09 | 2025年2月期 第3四半期 | -15.7% | +1.4% | +7.3% | +6.3% | +11.9% |
有価証券報告書
2025-05-20 有価証券報告書-第58期(2024/03/01-2025/02/28)