空港施設株式会社(AIRPORT FACILITIES Co.,LTD.)は、羽田空港をはじめとする全国の主要空港において、航空会社の格納庫、メンテナンス工場、機内食工場などのビル賃貸(空港内不動産事業)を中核とする企業です。また、東京国際空港(羽田)における地域冷暖房や給排水供給といったインフラ事業、さらに近年は空港外でのオフィスビル賃貸や不動産売買(ノンアセット事業)にも注力しています。 主要顧客は、日本航空(売上比率14.0%)、日本空港ビルデング(同12.7%)、全日本空輸(同11.9%)の3社で、グループ売上の約38.7%を占めています。空港内という参入障壁の高い特殊な環境下で、極めて安定した事業基盤を有しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
14.4%
≧10%が優良
ROA
4.1%
≧5%が優良
ROE
4.2%
≧10%が優良
ROIC
3.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
19.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
40.4%
≧10%が優良
EPS成長率
27.3%
≧10%が優良
3行解説
- 訪日需要回復による空港内賃料増に加え、積極的な物件売却(ノンアセット事業)により、売上高311.2億円(前期比19.9%増)、営業利益44.6億円(同40.4%増)と大幅な増収増益を達成。
- 羽田空港一丁目地区の再編に伴い12.2億円の減損損失を計上したが、営業CFは52.3億円と本業の現金創出力は極めて高く、財務基盤も自己資本比率55.1%と堅健。
- 2026年3月期より「配当性向60%またはDOE3.0%」という極めて意欲的な還元方針を導入し、PBR0.5倍程度の低評価を打破する強い株主還元姿勢を打ち出した。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-08 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 22.0億円 / 予想: 45.3億円
+79.0%
売上高
実績: 94.5億円 / 予想: 359.9億円
+41.6%
2Q
営業利益
実績: 33.8億円 / 予想: 58.2億円
+33.8%
売上高
実績: 171.7億円 / 予想: 365.9億円
+21.8%
3Q
営業利益
実績: 48.9億円 / 予想: 58.2億円
+36.1%
売上高
実績: 242.4億円 / 予想: 365.9億円
+15.3%
通期
営業利益
実績: 67.2億円 / 予想: 未開示
+50.3%
売上高
実績: 367.9億円 / 予想: 未開示
+18.2%
3行解説
- 2026年3月期は、オフィスビル3棟の売却(ノンアセット事業)や賃貸条件の見直しが奏功し、営業利益が前年比50.3%増の67.1億円と大幅な増益を達成。
- 配当方針を「連結配当性向60%」または「DOE3.0%」のいずれか高い方に変更し、年間配当を前期の21円から42円へと倍増させた点が大きなサプライズ。
- 2027年3月期の通期予想は、前期の物件売却の反動や大規模修繕費の計上を見込み、営業利益27.0%減の49億円と反落する慎重な見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年3月期 通期 | +50.3% | -4.1% | — | — | — |
| 2026-01-29 | 2026年3月期 第3四半期 | +36.1% | -1.4% | -2.3% | -8.0% | -3.8% |
| 2025-10-30 | 2026年3月期 第2四半期 | +33.8% | -4.8% | -3.5% | -2.8% | -7.6% |
| 2025-07-24 | 2026年3月期 第1四半期 | +79.0% | +4.5% | +7.4% | +13.3% | +15.0% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +40.4% | +6.3% | +3.2% | +15.4% | +13.6% |
| 2025-01-30 | 2025年3月期 第3四半期 | +23.4% | +2.1% | +1.4% | +6.1% | +8.3% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第56期(2024/04/01-2025/03/31)