ヤマトホールディングス株式会社は、国内シェア首位の宅配便サービス「宅急便」を核とする物流グループの持株会社です。事業は、個人・法人向けの小口配送を担う「エクスプレス事業」、企業の物流効率化を支援する「コントラクト・ロジスティクス事業」、国際フォワーディング等を行う「グローバル事業」、車両整備や再エネ電力を提供する「モビリティ事業」の4セグメントで構成されています。EC市場の拡大に伴う荷物量の増加を背景とする一方、EC事業者の自社配送網構築による競争激化や、「2024年問題」に伴う労働力不足、コスト上昇が課題となる経営環境にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-13 提出)収益性
営業利益率
0.8%
≧10%が優良
ROA
1.2%
≧5%が優良
ROE
6.4%
≧10%が優良
ROIC
1.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
0.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
-64.5%
≧10%が優良
EPS成長率
4.3%
≧10%が優良
3行解説
- 営業収益は1兆7,626億円(前年同期比0.2%増)と横ばいながら、営業利益は142億円(同64.5%減)と大幅な減益に沈んだ。
- 主力の「エクスプレス事業」が、貨物専用機(フレイター)の運航開始費用や構造改革コストの先行により128億円の営業損失を計上し、足かせとなっている。
- 株主還元は配当46円を維持し、約310億円の自己株式取得を実施するなど積極的だが、日本郵便からの120億円の損害賠償請求訴訟など法的リスクが浮上している。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-30 17:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -64.9億円 / 予想: 400.0億円
+54.3%
売上高
実績: 4373.5億円 / 予想: 1.9兆円
+7.8%
2Q
営業利益
実績: -37.8億円 / 予想: 400.0億円
+74.8%
売上高
実績: 9067.7億円 / 予想: 1.9兆円
+7.9%
3Q
営業利益
実績: 385.9億円 / 予想: 280.0億円
+46.9%
売上高
実績: 1.4兆円 / 予想: 1.9兆円
+7.0%
通期
営業利益
実績: 283.0億円 / 予想: 未開示
+99.2%
売上高
実績: 1.9兆円 / 予想: 未開示
+5.8%
3行解説
- 営業収益は前期比5.8%増の1兆8,656億円、営業利益は同99.2%増の283億円と、適正なプライシングの進展や小口荷物の取扱拡大により大幅な営業増益を達成。
- 親会社株主に帰属する当期純利益は前期比64.0%減の136億円。前年度の本社ビル売却等の反動に加え、コントラクト・ロジスティクス事業における「のれん」の一括償却134億円(特別損失)が重石となった。
- 次期(2027年3月期)は、2025年10月の運賃改定やオペレーション効率化により、営業利益420億円(前期比48.4%増)とさらなる収益性向上を見込む。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-30 | 2026年3月期 通期 | +99.2% | -0.9% | -0.7% | — | — |
| 2026-02-02 | 2026年3月期 第3四半期 | +46.9% | +2.3% | -11.5% | -12.4% | -14.3% |
| 2025-10-30 | 2026年3月期 第2四半期 | +74.8% | +0.9% | -5.3% | -4.6% | -8.4% |
| 2025-07-30 | 2026年3月期 第1四半期 | +54.3% | -1.1% | +17.0% | +21.6% | +13.3% |
| 2025-05-01 | 2025年3月期 通期 | -64.5% | -3.1% | +0.5% | -6.5% | -11.7% |
| 2025-02-03 | 2025年3月期 第3四半期 | -47.9% | +2.3% | +4.3% | +7.7% | +14.4% |
有価証券報告書
2025-06-13 有価証券報告書-第160期(2024/04/01-2025/03/31)