三菱製紙株式会社(MPM)は、情報・特殊紙(感熱紙等)、機能性材料(水処理膜基材、電池用セパレータ)、写真感光材料、および紙・パルプ素材(印刷・包装用紙)の製造・販売を主軸とする製紙メーカーです。
- 主要製品・サービス: POS用感熱紙、インクジェット用紙、蓄電デバイス用セパレータ、印刷・包装用紙、製紙用パルプ。
- 競合環境: 国内外の製紙大手(王子HD、日本製紙等)に加え、機能性材料分野では中国等の海外メーカーとの激しい価格競争に晒されています。特にドイツの子会社を通じた欧州事業が大きな比重を占めています。
- 主要顧客: 特定の大口顧客への依存度は低く、連結売上高の10%以上を占める相手先はありません。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-27 提出)収益性
営業利益率
2.6%
≧10%が優良
ROA
2.1%
≧5%が優良
ROE
4.9%
≧10%が優良
ROIC
1.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-9.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-15.6%
≧10%が優良
EPS成長率
4.0%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は売上高1,759.42億円(前期比9.1%減)、営業利益45.67億円(同15.6%減)と減収減益だが、資産売却益により純利益は43.43億円(同4.1%増)を確保。
- 欧州市場の低迷によるドイツ子会社の苦戦が足かせとなる一方、国内紙素材事業は価格改定とコスト削減で増益を実現。配当は前期の10円から15円へ増配し還元姿勢を強化。
- 子会社での品質不適切事案が発覚し、ガバナンス体制の再構築が急務。次期中計に向けドイツ事業の構造改革(140名規模の希望退職)を決定。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: -12.2億円 / 予想: 80.0億円
-1644.3%
売上高
実績: 394.6億円 / 予想: 1800.0億円
-12.3%
2Q
営業利益
実績: 0.6億円 / 予想: 50.0億円
-93.8%
売上高
実績: 790.2億円 / 予想: 1700.0億円
-10.6%
3Q
営業利益
実績: -10.9億円 / 予想: 20.0億円
—
売上高
実績: 1177.6億円 / 予想: 1600.0億円
-11.2%
3行解説
- 第3四半期累計の連結営業損益は10.9億円の赤字に転落。国内需要の減退や設備の老朽化トラブルに加え、12月の青森県東方沖地震による八戸工場の被災が追い打ちとなった。
- ドイツ子会社の事業再構築費用(16.7億円)や地震関連の特別損失(3.8億円)を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損益は20.4億円の赤字を記録。
- 通期業績予想は下方修正済み(営業利益は前年比56.2%減の20億円)だが、利益進捗は極めて低水準。構造改革の成果発現が待たれる厳しい決算内容。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-13 | 2026年3月期 第3四半期 | — | -0.5% | +12.9% | +24.6% | — |
| 2025-11-13 | 2026年3月期 第2四半期 | -93.8% | -2.4% | +1.9% | +1.9% | +3.0% |
| 2025-08-06 | 2026年3月期 第1四半期 | -1644.3% | +0.7% | -8.7% | -5.2% | -12.7% |
| 2025-05-14 | 2025年3月期 通期 | -15.6% | +1.2% | -16.1% | -20.0% | -16.8% |
| 2025-02-14 | 2025年3月期 第3四半期 | -16.3% | -1.3% | +3.6% | +9.0% | +13.2% |
有価証券報告書
2025-06-27 有価証券報告書-第160期(2024/04/01-2025/03/31)