東京応化工業株式会社(TOK)は、半導体製造に不可欠なフォトレジスト(感光材)で世界トップクラスのシェアを持つ化学メーカーです。
- 事業内容: 「材料事業」の単一セグメントですが、内訳として半導体・ディスプレイ製造用の「エレクトロニクス機能材料」と「高純度化学薬品」を展開しています。
- 主要製品: 先端半導体プロセス(EUV/ArF等)向けフォトレジスト、現像液、洗浄液、剥離液。
- 主要顧客: 最大の顧客は世界最大のファウンドリである**Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. (TSMC)であり、連結売上高の33.6%(796億円)**を占めています。
- 競合環境: JSR(産業革新投資機構傘下)、信越化学工業、富士フイルム、住友化学など国内有力メーカーとの先端技術競争が激化していますが、独自の微細加工技術と高純度化技術をコアコンピタンスとして優位性を維持しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-24 提出)収益性
営業利益率
20.0%
≧10%が優良
ROA
15.4%
≧5%が優良
ROE
14.6%
≧10%が優良
ROIC
13.7%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
17.9%
≧10%が優良
営業利益成長率
43.2%
≧10%が優良
EPS成長率
48.7%
≧10%が優良
3行解説
- 生成AI関連需要の爆発的な拡大を背景に、売上高2,370億円(前期比17.9%増)、純利益333億円(同47.0%増)と過去最高益を更新。
- 中期経営計画「tok中期計画2027」の目標を大幅に上方修正し、ROE 14.0%(当初13.0%)、売上高2,950億円への引き上げを断行。
- TSMCへの売上依存度が3割超と高い地政学リスクを抱える一方、ドイツ企業の買収や韓国・福島での設備投資加速により供給網の分散と先端域の深耕を推進。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-05-11 14:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 150.7億円 / 予想: 522.0億円
+53.8%
売上高
実績: 670.8億円 / 予想: 2610.0億円
+23.6%
3行解説
- 生成AI関連の需要が想定を上回るペースで拡大し、半導体需要が前年同期を上回ったことで、売上高は前年同期比23.6%増、営業利益は同53.8%増と大幅な増収増益を達成。
- 為替動向が想定以上に円安に推移したことも利益を押し上げ、第1四半期時点で通期営業利益予想に対し28.9%の進捗率を記録し、極めて堅調な滑り出し。
- 生成AI市場の好調と円安背景に、2027年度を最終年度とする中期経営計画の定量目標の一部見直しを実施するなど、経営陣の先行きに対する強気な姿勢が鮮明となった。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-11 | 2026年12月期 第1四半期 | +53.8% | +15.2% | +7.3% | -3.6% | — |
| 2026-02-09 | 2025年12月期 通期 | +43.2% | +11.0% | +14.3% | +12.9% | +21.2% |
| 2025-11-11 | 2025年12月期 第3四半期 | +37.2% | -2.1% | +2.6% | +0.7% | -0.7% |
| 2025-08-06 | 2025年12月期 第2四半期 | +47.6% | +0.0% | +4.4% | +5.9% | +9.3% |
| 2025-05-12 | 2025年12月期 第1四半期 | +69.2% | +8.0% | +3.9% | +14.8% | +18.3% |
| 2025-02-12 | 2024年12月期 通期 | +45.7% | +6.6% | +7.3% | -2.4% | -6.0% |
有価証券報告書
2026-03-24 有価証券報告書-第96期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-28 有価証券報告書-第95期(2024/01/01-2024/12/31)