中外製薬株式会社は、スイスの製薬大手ロシュ(Roche)との戦略的アライアンスを基盤とする、日本屈指の研究開発型製薬企業です。ロシュ・ホールディングが議決権の61.12%を保有する親会社であり、同社製品の日本国内での独占販売権を持つ一方、自社創製品をロシュのネットワークを通じてグローバル展開する独自のビジネスモデルを構築しています。
- 主要製品: 血友病治療剤「ヘムライブラ」(ロシュ向け輸出が主力)、眼科用薬「バビースモ」、抗悪性腫瘍剤「フェスゴ」「アレセンサ」「テセントリク」など。
- 主要顧客: エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(売上高の57.6%)、アルフレッサ ホールディングス(同12.1%)。
- 競合環境: 国内外のメガファーマとの新薬開発競争に加え、主力品(アバスチン等)へのバイオシミラー(後続品)参入による薬価低下圧力にさらされています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-25 提出)収益性
営業利益率
47.6%
≧10%が優良
ROA
25.6%
≧5%が優良
ROE
—
≧10%が優良
ROIC
—
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
7.5%
≧10%が優良
営業利益成長率
10.5%
≧10%が優良
EPS成長率
12.0%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年度は売上収益1兆2,579億円(前年比7.5%増)、Core営業利益6,232億円(同12.1%増)と、4年連続で1兆円超えかつ過去最高益を更新。
- 「TOP I 2030」戦略の下、レナリスファーマの買収(M&A)や中分子薬への投資を加速させる一方、研究開発プロジェクト5件の中止に伴い108億円の減損を計上。
- 創業100周年記念配当により、年間配当は272円、Core配当性向は99.3%と極めて高い水準だが、自己資本比率82.1%と財務基盤は盤石。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-04-24 17:00 提出)進捗
※ 通期業績予想は非開示(実績のみ表示)
1Q
営業利益
実績: 1587.7億円 / 予想: 未開示
+16.2%
売上高
実績: 3217.5億円 / 予想: 未開示
+11.5%
3行解説
- 2026年12月期第1四半期は、売上収益3,217億円(前年同期比11.5%増)、Core営業利益1,633億円(同17.1%増)と、期初予想に対し順調な滑り出し。
- 海外での「ヘムライブラ」や「NEMLUVIO」の輸出が大幅に増加し、製品構成の変化や為替影響により原価率が2.0ポイント改善。
- 営業活動によるキャッシュ・フローが1,220億円(前年同期比82.9%増)と大幅に改善し、自己資本比率も84.2%と極めて高い水準を維持。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-24 | 2026年12月期 第1四半期 | +16.2% | -0.9% | — | — | — |
| 2026-01-29 | 2025年12月期 通期 | +10.5% | -1.9% | +4.7% | +9.8% | +2.3% |
| 2025-10-24 | 2025年12月期 第3四半期 | +2.7% | -3.5% | -3.9% | +15.7% | +11.4% |
| 2025-07-24 | 2025年12月期 第2四半期 | +5.9% | -0.0% | +2.8% | -18.9% | -14.2% |
| 2025-04-24 | 2025年12月期 第1四半期 | +36.8% | +0.4% | -0.7% | -14.2% | -15.2% |
| 2025-01-30 | 2024年12月期 通期 | +23.4% | -0.4% | +6.7% | +21.1% | +10.8% |
有価証券報告書
2026-03-25 有価証券報告書-第115期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-27 有価証券報告書-第114期(2024/01/01-2024/12/31)