株式会社ツムラは、医療用漢方製剤で国内シェア約8割を誇る圧倒的なリーディングカンパニーです。「漢方医学と西洋医学の融合」を企業使命に掲げ、生薬の栽培から調達、製造、販売までを一貫して管理する「漢方バリューチェーン」を独自の強みとしています。
- 主要製品: 医療用漢方製剤(129処方)、一般用漢方製剤、生薬。主要処方は「大建中湯」「抑肝散」「六君子湯」など。
- 主要顧客: アルフレッサ(売上構成比23.3%)、メディパル(19.6%)、スズケン(14.8%)等の医薬品卸。
- 競合環境: 医療用漢方市場において独占的地位にあるが、海外拠点を活用した中国企業との提携や、中成薬(中国の製剤)事業への参入により、グローバルな競争領域へ拡大中。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-24 提出)収益性
営業利益率
22.2%
≧10%が優良
ROA
9.0%
≧5%が優良
ROE
10.4%
≧10%が優良
ROIC
7.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
20.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
100.5%
≧10%が優良
EPS成長率
94.3%
≧10%が優良
3行解説
- 2024年4月の薬価改定における「不採算品再算定」の適用により、国内売上高と利益が飛躍的に向上し、営業利益率は22.2%に達した。
- 中国事業では上海虹橋中薬飲片の持分51%取得(約232億円)を決定するなど、原料生薬供給拠点から巨大な中国市場への直接販売へと戦略を加速。
- 株主還元方針をDOE(株主資本配当率)5%目標へと明確化し、総還元性向を意識した配当増額と自己株買いを並行実施する積極姿勢に転換。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-06 11:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 77.2億円 / 予想: 342.0億円
-27.0%
売上高
実績: 430.9億円 / 予想: 1880.0億円
-1.4%
2Q
営業利益
実績: 171.2億円 / 予想: 350.0億円
-18.8%
売上高
実績: 899.0億円 / 予想: 1980.0億円
+0.9%
3Q
営業利益
実績: 288.6億円 / 予想: 350.0億円
-10.9%
売上高
実績: 1451.8億円 / 予想: 1980.0億円
+6.1%
3行解説
- 増収減益も利益進捗は極めて高い: 売上高は中国事業の連結化で前年同期比6.1%増の1,451億円となったが、国内での戦略的な原料生薬の積み増しによる原価率上昇で、営業利益は10.9%減の288億円に留まった。
- 中国事業の急拡大と黒字化: 上海虹橋中薬飲片有限公司の連結化や原料生薬販売の伸長により、中国事業の売上高は41.3%増と急成長し、営業損益も前年の赤字から6.5億円の黒字へ転換した。
- 財務体質の変化: 在庫積み増しとM&Aに伴う短期借入金の増加(483億円増)により、自己資本比率は前年末の64.7%から55.5%へと9.2ポイント低下し、資金効率より供給安定性を優先する姿勢が鮮明。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-06 | 2026年3月期 第3四半期 | -10.9% | +0.1% | -6.8% | -2.6% | -7.6% |
| 2025-11-10 | 2026年3月期 第2四半期 | -18.8% | +10.6% | +6.0% | +6.5% | +11.5% |
| 2025-08-05 | 2026年3月期 第1四半期 | -27.0% | -7.1% | -8.2% | -4.3% | -13.6% |
| 2025-05-12 | 2025年3月期 通期 | +100.5% | -15.5% | -17.2% | -23.2% | -21.6% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | +69.1% | -4.6% | -1.5% | -3.0% | +5.5% |
有価証券報告書
2025-06-24 有価証券報告書-第89期(2024/04/01-2025/03/31)