サンコール株式会社は、精密塑性加工技術を核心とする精密部品メーカーです。「自動車分野」と「電子情報通信分野」を二大柱とし、自動車用弁ばね(世界シェア上位)、HDD用サスペンション、光通信用コネクタなどを製造・販売しています。
- 主要製品: 自動車用エンジン弁ばね、ABS用センサーリング、光通信用コネクタ・アダプタ、シャントバスバー(EV向け)。
- 主要顧客: ウエスタンデジタル(売上高の20.6%を占める)。
- 競合環境: 自動車部品では日本発条などが競合。HDD・光通信分野では精密加工技術での差別化を図っていますが、HDD市場の構造変化と特許紛争が直近の課題となっていました。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
5.4%
≧10%が優良
ROA
5.7%
≧5%が優良
ROE
-2.7%
≧10%が優良
ROIC
3.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
24.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
—
≧10%が優良
EPS成長率
—
≧10%が優良
3行解説
- HDDサスペンション事業の撤退決定と特許訴訟の和解(39.55億円の支払い)という「負の遺産」を整理し、純損失ながら営業利益は34.42億円と黒字転換を達成。
- 前年度に生じていた「継続企業の前提に関する重要な疑義(GC注記)」が、事業構造改革と資金調達(シンジケートローン契約)により解消。
- 2030年を見据えた「中期経営計画2027」を策定し、データセンター向け光通信部品とEV用シャントバスバーを次世代の成長エンジンに据える。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 24.5億円 / 予想: 47.0億円
—
売上高
実績: 154.1億円 / 予想: 500.0億円
+7.7%
2Q
営業利益
実績: 40.7億円 / 予想: 58.0億円
+14959.3%
売上高
実績: 272.8億円 / 予想: 505.0億円
-9.9%
3Q
営業利益
実績: 55.8億円 / 予想: 67.0億円
+167.0%
売上高
実績: 396.0億円 / 予想: 520.0億円
-16.0%
通期
営業利益
実績: 71.3億円 / 予想: 未開示
+107.0%
売上高
実績: 522.2億円 / 予想: 未開示
-18.3%
3行解説
- HDD用サスペンション事業からの撤退完了に伴い、売上高は前年比18.3%減の522.23億円となったが、構造改革の効果で営業利益は107.0%増の71.25億円と大幅な増益を達成した。
- 生成AI普及を背景としたデータセンター向け通信関連製品が40.2%増と急成長し、不採算事業の整理と成長分野へのシフトが鮮明になった。
- 自己資本比率が59.6%(前期末比15.4ポイント上昇)へ急改善し、財務基盤が強化されたことを背景に、2027年3月期の年間配当は前期比10円増の30円を予想している。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | +107.0% | — | — | — | — |
| 2026-02-13 | 2026年3月期 第3四半期 | +167.0% | +6.2% | +1.3% | +87.2% | — |
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第2四半期 | +14959.3% | -1.1% | +10.3% | -11.3% | -13.7% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | — | +12.4% | +108.8% | +115.5% | +177.6% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | — | -4.4% | -6.6% | -10.7% | -10.5% |
| 2025-02-14 | 2025年3月期 第3四半期 | — | +5.5% | +55.7% | +38.4% | +32.0% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第108期(2024/04/01-2025/03/31)